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重さの違い②

【加藤サイド】 勇人いねぇ……まさか病棟の外に行ったか?? 加藤「外ですかね?」 森田「見てこよう」 職員証をかざし扉を開けようとしたところ扉をこじ開けてくる小さな手が見えた 加藤「あっ……」 森田「いた……」 勇人「…………」 ・ ・ ・ 森田「2人きりにさせてくれる?お仕置き終わったら連絡する」 加藤「分かりました」 勇人「…………」 森田「下着脱いでそっち」 ・ ・ ・ 【勇人サイド】 森田「ここ立って手すり掴まって」 勇人「…………」 ペチン!! 森田「早く」 勇人「グスン……」 治療室の一畳ほどのスペース…鏡の前には手すり…… 森田先生の声も表情も堅く冷たい…… 森田「自分で扱いてごらん」 勇人「グスン…グスン……」 シコ シコ……… イスに座りジッとただ見られているだけ…… 何回も…何回も…… ストップという声がかかるまでずっと続く痛みと羞恥…… ポタポタと床に涙が溢れる…… 勇人「グスン……泣」 森田「遅い!」 ペチン ペチン 勇人「うぅ……」 森田「座らない!」 叩かれたお尻が痛くてうずくまっても許してもらえず……腕を掴まれ立たせられて手すりに掴まされた ペチン ペチン   お尻を叩く乾いた音が治療室に響く…… 勇人「痛い泣」 ペチン ペチン 腰を振って逃げても森田先生の手は追ってきてお尻を戻される……いつまでも続く地獄…… 勇人「グスン……ごめんなさい…泣」 ペチン ペチン 勇人「ごめんなさい!!!泣」 ペチン ペチン 森田「……覚えてる?」 え?? 森田「ここで俺と初めて会ったの」 覚えているに決まってる……今だに夢に出てくるんだ…… 森田先生にここで初めてお尻をグリグリされた あの時の痛みと恥ずかしさを忘れるはずがない…… 森田「また一からやり直そうか?」 勇人「…………」 ペチン ペシっ!!! 森田「先生、患者が泣いても心折れても治療は続けるよ?甘えは許さない」 勇人「うぅ……グスン……違う………泣」

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