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第46話

「発情期じゃないから、痛かったら言って」 「言ったら?」 「我慢して」  冗談のように言って腰を動かした。孔に擦り付けるようにして狙いを定めて、ぬぷっと押し込まれた。 「んんっ……ん」  ゆっくりと中に入ってくる。熱いそれがこれまでと違う刺激を与えてゆっくりと押し進んでくる。  ヒートを起こした身体は痛みさえ快感に置き換えて身体を熱くする。だけど、今は抑制剤で抑えられているから快感よりも熱を感じる。そして、押し広げられる感覚がつながっている感覚を強くさせた。  急かすように刺激を欲したヒートとは違う。甘く、互いが満足するような、相手を強く強く感じる快感。 「ああっ……、和人ぉ……」  声が、甘く変わる。ねだって、甘えて、鳴く。  ゆるゆると腰を動かされて身体の震えが止まらない。和人の太ももと僕の内腿がピッタリと合わさって、最奥を押されると余計に甘い声が上がる。  ゆっくりと抜かれて、奥をまたゆっくりと押し開かれる。  ガンガン突かれる刺激とは違う。ゆっくりされると焦ったさと細微な動きさえ感じて、「ああつあ、ああ……」とひっきりなしに声が上がって握り合った手を引き寄せて、強く握りしめる。 「ひなた、中熱いね」  言われて、「熱い、熱くて……ああん、溶けそう」と返事をする。 「まだだよ」 「もう、もう、イキたい」  強い刺激が欲しい。このゆっくりとしてゆったりとしたセックスは和人に満たされるけど、心まで満たされて、愛されていることを感じるけど、焦ったくて、熱くなるばかりだ。 「俺のひなた。可愛い」  言って身体を倒した和人に腰を上に持ち上げられて最奥だと思ったそれ以上を抑えられて、身を捩った。 「いいよ。俺も限界」  そういうと上から腰を落とすように中を穿った。 「ひっあああっ、ああっ…あっああ、んあ」  強く穿たれて突かれるたびに声が上がって、「もう、ああっ、だめっ……イク、イク」嫌らしい言葉を繰り返して胸を逸らせた。 「ああっ……」

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