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今日からはずっと一緒に✦side秋人✦3 ※
「あぁっっ、あっ、んんっ、も……イキそう……れんっ」
「うん、イッて、も……俺も……」
ひときわ強く腰を突き上げられて、引きつれたような悲鳴が口から出た。
「あっっ、それ……イイッ。やばぃぃ……きもちぃっ、もっとっ」
「…………っ」
「あ……っ、アアッああぁっっ!」
「秋さん……っ、く……っ!」
俺たちは同時に果てて、蓮が力つきたように倒れ込んできた。
上がった息がおさまるまで、二人で抱き合ったままぐったりとした。
裸でぴったりとくっついて、これだけでも気持ちがいい……。
大好き蓮。今日からもうずっと一緒にいられるなんて、夢みたいだ……。
腕に力が入るようになって、蓮のうなじをサラサラと撫でると、蓮はこちらに顔を向けてチュッと軽いキスをした。
「……秋さん、大好き。本当に好き。もうずっと好きって言ってたい。すきすきすきすきっ」
急にどうしたと、思わず笑ってしまった。
「なにどうした、壊れた?」
クスクス笑って問うと、ニコニコ顔で蓮が聞き返す。
「ウザかった?」
「え?」
「今の好き好き攻撃、ウザかった? 俺の頭の中、隠さないで声にしてみた」
「ん? 全然。すげぇ嬉しい。蓮の頭ん中、そんななんだ」
嬉しくて可愛くて、笑いが止まらなくなる。
やばい。可愛いすぎる。
「俺も嬉しいよ」
「んん?」
「俺が好きすぎて弱くなっちゃう秋さん。死ぬほど可愛いし、嬉しいよ」
「…………蓮……」
…………俺のための、好き好き攻撃だったのか。
本当にお前は、どこまで優しいんだよ。
「だからまた弱ったときは、絶対に隠さないで俺に言ってね」
「……ん」
「絶対だよ?」
「……ん。分かった」
「いつでも、どこでも、何回でもね」
ふわっと笑って、俺の頭を優しく撫でる蓮の手があったかい。鼻の奥がツンとした。
もう本当に好きすぎて死んじゃいそうだ……。
こんなに格好良くてこんなに優しくてこんなに可愛くて、……こんなのどうしたって惚れちゃうよな、と不安が襲う。
もう誰にも見られないように、蓮を閉じ込めてしまいたい。
「……なぁ。お前……次の仕事ってどんなの?」
まさか恋愛ドラマじゃねぇよな……?
「あ、そうそう。次は刑事ドラマなんだ。俺、実は一番やりたかったんだよね。刑事の役。だからすごい楽しみ」
「そ……っか、刑事物なんだ。じゃあ恋愛ドラマじゃねぇんだな。良かった……」
「ん? あ、もしかして、心配……だった?」
蓮の身体に腕をまわして抱きついた。
「……ん。だって。こんなに優しくてカッコ良かったら、相手役は絶対みんな惚れちゃうだろ」
「ないない。ないよそんなの。それを言ったら秋さんでしょ?」
「俺はしばらく、歌に専念するから」
「そうなの?」
「うん。もともと事務所は、ドラマに関してはやってもやらなくてもどっちでもいいって感じだから」
恋愛ドラマ以外の役が来たら、やろうかな。
蓮以外の人とラブシーン……もう想像もしたくない。
そのあと、初めて二人でシャワーを浴びた。
お互いに泡だらけにして時々気持ちよくさせて、イタズラし合う子供みたいに楽しかった。
俺はもう一度入れてほしかったけど、蓮の頑固者がゴムもローションもないからダメ。と言い張って、ただの抜き合いになった。
絶対にすぐにバスルームにも用意しておこうと、俺は心に誓った。
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