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夢の中で✦side秋人✦前編 ※

「秋さん……る?」 「……ん……?」  いつものように蓮の腕枕で、幸せ気分でまどろんでいた。  明日は蓮が早朝ロケだ。もう日もまたいでしまったし今日はなし。そんな暗黙の了解で、俺は今にも眠りにつきそうだった。 「秋さん……い……?」 「……ん? な……に……?」  耳に伝わる蓮の鼓動が早い。  あ……俺の好きな音……。ぼんやりそう思った。  蓮……愛してる……おやすみ。  口に出したつもりだけど出たかどうか分からない。  俺はいよいよ睡魔に飲み込まれていった。 「……ん、…………アッ……」  気持ちいい……。やば……。なんで俺、今日はなしってときに限っていつもしたくなるんだろ。  夢にまで見るとか……やば……恥ず……。  ああ……乳首気持ちいい……。もっと……。ん……物足りない。反対も……。 「……あぁ……っ、……んっ」 「秋さん、どこが一番気持ちい?」  ん……全部……蓮がさわるとこ全部……。 「じゃあ一番好きなのってどこ?」  ……そんなの……決まってんじゃん……。 「言ってよ。どこ?」  …………うしろ……。 「えっ! あ、う、うんそっか。一番は……そっか。はぁ……その答え反則……」  ……ん……?   「な、なんでもないよ。じゃあ、あの……さわられて一番好きなのってどこ?」    ……まえ……。……でも……耳も好き……乳首も……首も……やっぱ全部……。 「秋さん可愛い。じゃあ前にするね」     蓮がクスクス笑ってる。 「……んぁ……っ、……きもち……んっ、……はぁ……」  蓮のフェラ……すき……そこきもち……先のとこ……。 「んあぁ……っ」  あれ……夢なのに……すげぇ気持ちい……。  またクスクス笑ってる蓮の声。   「秋さん起きて? ね、後ろもさわっちゃうよ?」  だって……起きたら終わっちゃうじゃん……やだ。  まだ続き……見たい……。 「ああっ、……はっ、ア……ッ、……うっ……」  だめ……だって……後ろと一緒に舐めたら……だめだっ……て……。  夢なのに気持ちよすぎてもうイきそう。  ……え、イきそう?  ハッとして目を開ける。  今にもとろけそうな下半身を見た。  蓮が俺のオレを咥えて、指で後ろをほぐしていた。 「はっ?!」 「あ、おひは?」  蓮が咥えたまましゃべる。  視覚からの刺激も加わって、急激に絶頂感が襲った。 「あぁあっっ! ちょ、れん?! はぁっ! やばっ! バカバカバカッッ! あ……あああぁっっ!!」  目覚め直後の射精で頭がぶっ飛んだ。  なんだこれなんだこれ。さっきまで夢だと思ってたから、まるで前戯もなくいきなり絶頂までワープさせられた感じ。  余韻にひたろうとしたが、蓮の指がそれを許してくれない。 「……んっ、……あっ、……おい、蓮っ、……あっ、はっ、ま……まてまて、ちょっストップ!」 「……やだ、ストップできない」  指を増やして広げながら、俺の弱いところを的確に刺激する。 「ああぁ……っ、はぁ……っ、こらーっ蓮? なんだよぉもー……んぁっ……」 「秋さんが俺のを撫でるから悪いんだよ?」 「は? 撫でてねぇ……ンンッ、……あぁっ」 「撫でたよっ。撫でながらおやすみって言ったっ。鬼っ」 「ええー……? あぁ……っ、ん……きもちい……っ」  俺そんなことしてねぇよな?  ……いや、すげぇしたかったし、おやすみって言うころはもう夢の中だったしな……否定できない……。  諦めて身をゆだねると、蓮は素早くパジャマを脱がせて自分も脱いで、ぎゅっと俺を抱きしめた。  俺はこれが好きだ。するしないに関わらず、裸でくつっくだけでもう幸せだ。  蓮はチュッと唇にキスをして「ごめんね」と謝ってきた。 「寝込み襲って、ごめんね」 「……俺も、撫でてごめん……?」  目を見合わせて二人で笑った。 「……れん……俺、もうほしい。きて……?」 「ん、わかった」 「今日、後ろからがいい……」  そう言って俺はゴロンとうつ伏せた。   「え? 後ろきらいなのに?」 「だって眠くてろくに目ぇあかねぇし……ならちょうどいいじゃん……」 「えー? あははっ、理由がおもしろいっ。もー笑わせないで」  クスクス笑う蓮に後ろからふわっと包まれた。  あ……これいいかも。腰上げようと思ったけど上げるのやめよ……。  蓮がチュッと耳にキスを落として「入れるね?」とささやく。その声にゾクッとした瞬間に蓮が俺の中に入ってきた。 「はぁ……ッッ!」  やばい……すげぇ気持ちいい……。  全身が蓮に包まれたまま、中も蓮でいっぱいになった。  ゆっくり中を擦られる。いつもよりいいところに当たって、そのたびに目の前がチカチカした。  耳元に蓮の吐息がかかって「きもちい……」とこぼされると、もうたまらない。   「ああぁっ、はぁっ、ン……ッ、ぁあぁっ」  シーツに前も擦れてそっちもやばい。  なにこれ、すげぇいい……。  なんて油断していたら、耳の中に舌が入ってきた。 「んぁっっ、ンンンーーッッ!! あ、あっ、それだめっっ!! ああぁーーッッ!!」  俺はあっという間にイかされた。 「おま……耳……ダメだって……はぁ……」 「この体位、耳舐めやすいね」  ふふっと笑って吐息を吐く。俺の中の蓮がドクドク脈打っている。  蓮のはまだ元気なままなのに、俺を気遣って動かずじっとしているのが愛おしい。
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