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LP魔法と概念 2
「意外とすんなり出来たな。そういえばお前らのいた世界にも魔法があったんだったか?」
「そうですね。俺は魔法を管理する呪術士って家系の人間だったんで、大抵の魔法は使えました」
「そもそも俺らのいた世界自体が空気中に魔力の粒子が存在して、それを体質的に素質があるやつが魔法に変えて使ってる感じだったからな」
冬季の質問に俺と渚が空海島の魔法について説明をすると、その話を冬季は興味深そうな顔で聞いていた。
「でも……この世界の魔法も俺達のいた世界と同じ流れを感じたんだよな」
「え? 渚も感じてたのか?」
俺も先程、武器を創る時に渚と同じことを思っていた。
「LPという力で魔力の粒子を集めるだけで、この世界にも空気中に同じ粒子が存在するのかも」
確かにその説なら納得はいくけれど……なんだろうか。
僅かな違和感を感じたが今は緊急事態なので後回しにした。
「ところで、冬季はLPは持ってないのか? この世界の人は10LPは必ず持ってるってリルが説明してたけど……」
「あー……」
渚の問いかけに冬季がバツが悪そうに頭を掻く。
「えっと、俺もレオと同じでほぼ使い切っちゃったんだよな……」
「はぁ?!」
冬季の言葉に流石に呆れてしまう。
先程、緊急部隊が役に立たないと言った本人が魔法を使えないのか……。
「いや……お前らも何回か見たと思うんだが、説明するときとかになんか画面出してただろ? あれを出すのにもLPを使うんだよ。何に関してもLPが必需品になるから結構大変だったりするんだ」
「えっと……LPって使い切ったらどうなるんですか?」
俺もずっと気になっていたことを、渚が問いかけた。
その質問にさっきまで柔らかだったはずの冬李の表情か急に真剣なものに変わる。
「LPがなくなると、消える。存在ごとこの世界から消滅する」
「え……?」
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