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★君のぬくもりに触れて。 2

「渚……そろそろ、触っていいか……?」 「え……? 触るって……なに……」  頭が働いていないのかぼんやりした顔で俺を見る渚の首元に唇を近づけ、舌を這わせて耳元まで優しく舐める。 「ふぁっ! ちょっ……それ、だめ……ぇっ、あっ、あぁ……っ、ふぅん……っ!」  そのまま腰に回していた手をそろそろと下へとおろしていき、渚の尻を優しく撫でた。 「あ……っ、ちょっと! 何、して……っ」  くすぐったいのか身をよじって逃げようとする体を力ずくで引き寄せ、耳元に唇を近づけると囁くように声をかける。 「渚、その……男同士はお尻使ってやるんだけど……ローションあるとはいえ痛いと思うから、指で慣らしておいてもいいか?」 「……っ! そう、なんだ……わかった……。……その、優しく……してくれると助かる……。俺、初めてだから……」 「…………。あぁ、優しくする」  渚のという言葉にドキリと心臓が跳ねた。  そりゃ、初めてだろうけど……そうか。  渚の初めての相手はちゃんと俺なんだと思うと、嬉しさで胸の奥が熱くなった。  ひとまず本人からの承諾がもらえたので、ベッド横にあるサイドテーブルに置いていたボトルを取って、右手にローションを垂らすと、もう片方の手で渚のズボンをずらしていく。  そんな俺の行動を知ってか、少しお尻を浮かせてくれた。  先に脱がせておけばいいのにそこまで気が回らず、自分でもテンパってるなと心の中で自嘲が漏れてしまう。  ゆっくりズボンを膝下までずらしてから、渚の後ろの蕾にローションのついた右手を這わせて優しく塗りつけていく。  そのまま傷つけないようにそっと中指を窄まりの中へと侵入させた。 「ふぁぁ、ぁ……っ! あ、あぁ、ぁ……っ、ンぅ……っ、はぁ……っ、あ……っ」  指が入ってくる感触にびっくりしたのか、渚がしがみついている俺の首筋に爪を立てて喘ぎ声を漏らした。  俺は震える背中を優しく撫でてあげながら声をかける。 「痛くないか?」 「あぁっ、んぁ……っ、だ、いじょ……ぶ……っ、はっ……、ん……っ」  なるべく痛みを感じさせないようにゆっくり指を動かしながら、渚の中を丁寧にほぐしていく。  ローションで滑るおかげで動くのはまだスムーズだった。  これだったらもう一本くらいはいけそうか……? 「指、増やすぞ……」 「え……?」  俺は短くそう告げてから、もう一本、人差し指を窄まりの中に挿入させると、二本の指の腹で優しく中を掻き混ぜた。 「い゙……っ?! あ゙ぅ……ッ! あっ、あぁっ! はぁ……っ、ンンっ!」

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