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捨てる
そろそろペットを捨てる時期が近づいてきた。
いや、捨てたりなどしない。
そこまで無責任じゃない。
新しい飼い主を見つけないと。
三年も飼ってたら飽きてしまうのだ。
オレは自分の股間に顔を埋めているペットの髪を撫でながらそんなことを思ってた。
「上手だよ」
褒めてやる。
ペットは一心に舌をつかってた。
オレのを舐めてる。
先を咥えそこに吸い付きながら舌で舐めたり、指でしごきながら裏筋を舐めたり。
本当に上手かった
三年させてきたからだ。
オレの感じるところを知り尽くし、のどまでつかって扱くことすらやってみせる。
気待ち良いことこの上ないない。
「いいよ、本当に良い。いい子だね」
ペットを褒めてやる。
ペットは生徒でもある。
というより、生徒をペットにした。
好みのタイプの、依存の強い、地味で綺麗な子で、何より今までのペットの中でもしゃぶるのが抜群に上手かった。
三年つかって楽しんだ、そして来月卒業する。
なので用済みだ。
ペットが上目遣いでこちらを見る。
そのすがるような目に、ちょっとイラついた。
最近はこう、なんて言うか。
というより、慣れて上手くなって、使いやすくなればなるほど、イラつきが、気持ち良さに勝つ。
頭を押さえつけた。
うめくのを、強引に喉に押し込んだ。
喉の奥で先が引っかかっるのを楽しむ。
んふっ
ひぐぅ
ぐふぅ
苦しげな声が漏れるが気にしない。
しつけてあるから噛まれることはない。
小さな頭に指を立てて思い切り押しこみ、腰を叩きつける。
ふぐう
ひぐぅっ
くるしげな声。
イラつく気持ちが、苦しむ姿に紛れていく。
ああ、気持ちいい。
気持ちいい。
純粋に気持ち良さを楽しめるようになってきた。
「可愛いよ、本当に」
低い声で言う。
本当だ。
こんなに苦しくてもオレを受け入れるところは本当に可愛い。
支配欲を満足させてくれる。
白目を剥き、窒息する前にそこに出して終わってやった。
激しく噎せるが、ペットはそれでも必死で飲もうとする。
飲めばオレが喜ぶからだ。
それを満足しながら眺める。
ペットのそこはまだ勃起したままだが、中に入ってイカせてやる気にはなれなかった。
最近はどうにも。
まだこうやって喉を犯している方が楽しい。
仕方ない。
もう三年目だ。
セックスに慣れた身体がどうにも嫌いなのだ。
自分での業が深いと思う。
他人が使った身体は汚くて触りたくもないが、自分だけが使ってても、慣れてきて上手く使えるようになると嫌悪が出てくる。
三年が限界だ。
「私のを舐めながら、自分でしてみて、できる?」
オレは優しくペットの髪にキスしながら言った。
ペットはまだ苦しそうで、泣いていて、でも言われた通りにまた股間に頭を埋める。
オレはズボンを寛げてイスに座ってるだけで、ほとんど服に乱れもないが、ペットは全裸だ。
こういうのがすぎなのだ。
しかも、ベッドルームではなく、オレのオフィスの机の前で、だ。
ベッドで抱いてやったことは数えるほどしかない。
こういうのがいい。
自分でも自分が最悪なのはわかっている。
「先生、先生、好き」
オレのを手で扱きながら、口から抜いて言うから、頭を撫でてやった。
めんどくさいが後でイかせてやるしかないな。
でも、本当にしゃぶるのは上手くて、オレはオレ以外は入ったことのない口の中を楽しんだ。
ペットは哀れなくらい必死だった。
自分でイクのは苦手なのに、穴に指を突っ込んでがんばってもいた。
もう、後ろじゃないとイケなくなってるのには満足した。
調教の結果をみるのは良い。
もうすぐ卒業。
ペットも不安なのだとわかっていた。
自分とオレがどうなるのか心配で。
そんなの。
決まってるのに。
捨てるだけだ。
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