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煽る

オレは仕掛けていたカメラで生徒指導室の室内を見ている。 入ってきた明らかに息の荒いペットが映る。 上気した肌。 こんな斜め上からの小さな映像でも、ペットの色香がわかる。 顔を長い前髪で隠したところで、オレが散々身体を炙ってやったペットの欲情は匂いたつようだった。 あご先や首筋、僅かに見える肌からそれはわかるから不思議だ。 こればかりは毎日のようにたっぷり可愛がってやらないとこうはならない。 誰かれでもできる躾じゃない。 オレの手腕だ。 「どうした・・・大丈夫か?」 若様は確かに一瞬沈黙した。 ペットを見て。 若様の顔は見えないが、オレのペットの発情した様子に一瞬気を奪われたのは間違いない。 今のペットを見たのが性欲ばかりのクソガキなら、押し倒してしまうかもしれないほどのフェロモンがペットからは放たれていた。 「大丈夫、です」 ペットは気丈に言うが、今、コイツは股間こそ立ってないが、これは逆にもうちんぽが壊れて勃起しないままイク状態なので、全くもって大丈夫じゃない。 椅子に座ってるが小さく震えているのは、まだ余韻でイってるのだ。 そして身体が疼いて仕方ないのだ。 後ろにぶち込まれることしか考えていないだろう。 「医務室に行くかい?」 若様がまだ言う。 これを体調不良だと思い込みたいのだろう。 「いいから!!早く、終わらせて!!!」 ペットが喚いた。 早くイカせて欲しいとお願いする時のように。 まあ、オレが相手ならもっと丁寧に頼むが。 ペットも若様もハッとなった。 大人しいペットがそんな口をきくとは思わなかったし、ペットもそんな真似は抱かれる時以外はしたことなかったからだ。 大人しく気配を消して、他人を拒絶して生きているのだ。 オレ以外には。 「今日は・・・やめよう。寮で休みなさい」 しばらくの沈黙の後、若様は言った 立ち上がり、ペットの横に立ち心配そうに見つめるとドアを示した。 倒れでもしないかと心配したんだろう。 なんなら付き添うつもりで。 ペットは喜んだ。 これでオレの部屋に行って抱いて貰えるからだ。 頭の中はオレのちんぽでいっぱいだろう。 友達もいない、要求しかしてこない親しかいない、趣味もない可哀想なペットにはオレとのセックスだけが唯一のモノだから仕方ない。 オレに抱かれて気持ち良くなり、オレに褒められ求められる。 それ以外なんにもない。 なんにもないから、オレにとことん支配されて、なんでもされて、こんな身体になった。 自分から喜んでそうなった。 憐れなもんだ。 そこに漬け込んだけれど。 オレに突っ込んで貰うことを考えたのか、不意に少しペットは笑って。 唇だけしかろくにみえないのに、それは淫靡で、それを見た若様がたじろいだのは確認した。 若様はオレのペットのフェロモンに呑まれてる。 立ち上がったペットはふらつく足で転びかけ、慌てた若様がそれを抱き止めた。 ああっ 若様の大きな手が直前までオレに散々いじめられた胸に当たり、ペットは声を上げてしまう。 そして抱きとめられた手にも尻をおしつけてしまう。 ペットはオレの躾のおかげでマグロじゃない。 我慢している中で、やっと与えられた手に反応した。 若様の手に乳首をおしつけ、転がし始めた。 クニクニと尖った乳首をそこで動かして、感じようとしてしまっていた。 いやらしい動きだった。 尻に触れてる手にも、誘うように尻を擦り付ける。 若様はその動きに固まった。 ペットは喘ぎながら、若様の腕の中で悶えた。 ああっ あふっ 声が零れる。 乳首で若様の手を使ってオナニーをしてしまっていた。 それは男を抱いたことのあるモノならわかるはずだ。 腕の中ですっかりメスになっている男の姿だ。 若様にはわかるはずだ。 学生時代、この学園で抱いていたんだろ、親友を。 まあ、その親友はオレのペットほどやらしくはなかったはずだがな。 ペットは最高にいやらしい。 顎を逸らして髪が流れて顔が顕になる。 硬直している若様の前に、ペットの実は綺麗な顔が現れる。 それはいやらしく発情した、男を欲しがるメスの顔で。 若様はその顔で送ってきた動画の少年だとわかっただろう。 「君、は」 若様が言いかけた瞬間、ペットは正気にもどり、若様を突き飛ばし、ヨロヨロと走り外へ飛び出していく。 若様は呆然と立ち尽くしていた。 オレは見ていた画面を消した。 もうすぐペットがこの部屋に来る。 とりあえず、突っ込んで満足させてやらないと。 まずはそこからだ。 オレはペットが泣きながらやってくるのを待った。

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