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結婚式の夜

肩口を唇が掠め、背中を舐めるように這っていく。 ぞくぞくとむず痒いものが背中いっぱいに広がる。 「和真さん……?」 眠気眼を擦りながら目を覚ますと隣で寝ているはずの彼の姿が見当たらなかった。 その直後、やわやわと臀部を撫でられ、丸みのある合わせ目の隙間から手が挿し込まれて、 「え?や……ぁ、だめってば」 予期せぬことに驚いて思わず身体を強張らせると、 「四季?」 怪訝そうな声が返ってきた。 「ここには赤ん坊はいないはずだろう?」 僕の髪を片側に寄せると、頬にちゅっと口付けをされた。 「それはそうなんだけど……」 ちらっと横目で彼を見上げると、ご褒美をもらった心春みたいに嬉しそうににこっと微笑んだ。 「一晩かけてじっくりと柔らかく解してしておいて良かった。下準備は完璧だ」 彼が下腹部を臀部に擦り付けてきた。それは息を飲むほど硬くなり反り返っていた。

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