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青空さんとの出会い

「橘さん、ずっと聞こうと思っていたんですが、一太くんは赤ちゃん返りをしたり、お腹の赤ちゃんに焼きもちを妬いたりはしなかったんですか?」 「遥琉から聞いてご存知だと思いますが、遥琉と一太くんは血が繋がっていません。初めて会ったにも関わらず遥琉は一太くんにメロメロでした。目に入れても痛くないくらい可愛がる遥琉に一太くんもすぐになつき、片時も離れようとはしませんでした。ママのお腹に赤ちゃんがいると知った一太くんは、赤ちゃんにはママが必要でしょう?一太は寂しくないよ。だって一太にはパパがいるもの。今までずっとママと二人きりの生活でしたからね、新しい家族が増えることがとにかく嬉しかったみたいです」 「だから心春や円花のことも可愛がってくれるんですね」 「一太くんはみんなのお兄ちゃんですからね。面倒みの良さはきっと遥琉に似たんでしょうね」 橘さんがふと手元のスマホの画面に目を落とした。 「結さんが疑うのも無理はありませんね。櫂さんの帰宅が遅い、スマホを離そうとしない、どこか挙動不審。結さんと紬ちゃんのためにも白黒をはっきりと付けたほうがいいですね」 「橘さん宜しくお願いします」 「お任せください。結さんと会う予定がありますので詳しく話しを聞いてみます」

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