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真山さんの決意
付き添っていた女性警察官に背後から背中を刺されたキヨちゃん。手錠を嵌められていたから抵抗する間もなかった。あっという間の出来事だった。
命には別状はないと卯月さんは話していたけど、詳しいことまでは教えてはもらえなかった。だから僕も彼もキヨちゃんが今、どんな状況なのかは知らない。
「ハチ、青空、和真と四季を連れて行ってくれ」
「分かりました」
蜂谷さんと青空さん、それに佐治さんと一緒に駐車場に向かった。
「和真さん、腕大丈夫?」
「ガラスの破片が飛んできて、掠めただけだから。大丈夫だよ」
「それならいいけど………」
誰かに呼び止められたような気がして、立ち止まり後ろを振り返った。
「やっと気付いてくれた」
たもくんを守り、飛んできたガラスで頭を切った慶悟先輩。
たもくんと手を繋ぎ、追い掛けてきた。
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