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お泊まり会

「俺もそう思う」 てっきり寝ていたと思っていた彼もむくっと起き上がったから驚いた。 「四季は見たままのことを証言した。両親を失いひとりぼっちになった五歳の子どもが知らない大人たちに囲まれて、どれだけ怖かったか。宗形は四季の命を狙いアパートに放火をした。被疑者死亡で書類送検され事件は解決。遺族に逆恨みをされるいわれはない」 「俺もそう思う」 「俺もだ」 「お爺ちゃんとお婆ちゃん。それに征之おじちゃんと昴さんは関係ない。だから巻き込む訳にはいかない。結お姉ちゃんも同じ」 「四季、何度も言うようだけど巻き込まれたと誰も思っていない」 「そうだぞ四季。和真の言う通りだ」 ヤスお兄ちゃんが笑顔で頭をぽんぽんと二回撫でてくれた。 「ヤスさんばっかズルい。俺もぽんぽんしたいのに」 コオお兄ちゃんがムキになり唇を尖らせると、 「浩太郎は俺と四季どっちが大事なの?」 昴さんが頬っぺたをこれでもかと膨らませぷいっとそっぽを向くと、寝返りを打ってしまった。

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