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一世一代の告白
「深夜の一時すぎ、拘置所に収容されていた槇島が体調不良を訴え病院に緊急搬送された。大山から聞いた話しでは、槇島は意識がなく極めて重篤な状態らしい」
「槇島に余計なことを喋られたらまずい人間が若井の他にいるということがこれで証明されたな」
蜂谷さんがそこで一旦言葉を止めると、すくっと立ち上がり、紙袋からおにぎりを取り出した。一つだけとても大きなおにぎりがあった。普通サイズのおにぎりの三つ分くらいあるかも知れない。そのくらい大きい。
「青空、よだれが出ているぞ」
蜂谷さんが笑いながら青空さんに渡した。
「ジャンボなのは俺のだな。姐さんの愛情がこれでもかとたっぷりつまっているから、これがまた旨いんだな。姐さん、いただきます」
青空さんが子どもみたいにとても嬉しそうに笑いながらおにぎりを頬張った。
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