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番外編 運命の人3*

 ニヤリと笑ったシグ。 「おや、先程とは真逆の事を言う。誰のどこに何を挿れて欲しいんですか?ちゃんと言ってくれないと分からないんですが?」 意地悪なシグの言葉に涙が溢れる。 「かわいそうに。射精したくても出来ず、このまま尻穴にも何も挿れてもらえないとドライでイクくとも出来ませんねぇ?」 「・・ユイの尻穴にシグのチンコを挿れてくださっ・・・ああっ!あうっ!!」 俺の言葉が終わる前に香油を塗したシグのモノの先端がねじ込まれる。 「くっ!ユイ、あなたは私を狂わせる。こんなにすべてが私好みな存在に出会えるなんて!!あぁ、これもキョウ様のおかげでしょうか?? ほら、ユイ?お待ちかねのチンコであなたの処女をいただきますよ?」 嫌と言うほど念入りに解されたからか、入口付近ではそれ程の痛みはない。ただただとてつもない圧迫感と熱を感じる。その熱がじわじわと内壁を擦りながら奥へと侵入して来るにつれ、切り開かれる痛みが俺を襲う。   「あぁっ!ヤダ、痛いぃぃぃ!!!」 「少し我慢してくださいね。私も限界なんです。」 そう言ったシグのにズドンと奥まで貫かれ、あまりの痛みと衝撃に絶叫してしまった。 「ああぁぁぁぁぁぁぁっ!!痛い痛い無理ぃぃぃぃ!!!」 「麻痺!少しだけ痛覚を麻痺させました。私が切り開いた痛みを覚えておいて欲しかったので・・・無理をさせてしまいましたね。」 頭を撫でてキスをしてくれるシグにしがみつく。クリアな痛みがなくなり、じんじんと疼くような痛みと圧迫感が残る。 その後もシグはしばらく動かす、馴染むまで待ってくれた。 「も、もう、大丈夫だよ?動いて?」 「ぐうっ!本当にあなたは・・・煽らないでくださいよっ!?」 シグがゆっくりと動き出す。ズルッズルッっと内壁が擦られる感覚。だんだんとその動きが速くなり、パンパンと肌がぶつかる音がする。 耳に舌をねじ込まれ、首筋をツーっと舐められ、そのまま乳首を舌先で転がされた。 「ひあっ?!」 「ユイは乳首を虐められるのも好きですよね。すごく締まる。」 そう言ってコロコロと左右の乳首を転がされると、また猛烈な射精感が迫り上がって来た。 「あぁっ!シグ、シグ、俺、精液出したい!お願い!これ外してぇぇぇっ!」 「そうですね、では次にドライでイッた瞬間に外して差し上げましょう。きっととても気持ちいいですよ?」 シグの腰の動きが更に速くなり、俺のしこりを重点的に突き上げる。そしてカリッと乳首を噛まれた俺は、再びドライでイッた。 「解放!」 その瞬間、俺のモノを拘束していた革紐が外された。 「ひっああぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」 やっと解放された俺のモノから勢いよく精液が飛び出す。いつのもの吐精とは比べ物にならないくらいの強い解放感と、ドライとともに訪れた途方もない快感とが相まってイキ続ける事しか出来ない。 「あぁぁっ!あっ!あっ!止まんないよぉぉぉぉ!!!」 一度出したはずなのに吐精が止まらない。我慢に我慢を重ねた後に放出する快感がすごすぎて、シグのモノをキュウキュウと締め付けてしまう。その度にドライの感覚も強まり、後はひたすら快感を求めて腰を振った。 「あぁ、最高ですね!ユイユイ、私だけの淫乱な雌。愛しています。あぁっ!」 シグのモノが俺の中で更に大きくなり、内壁に熱い液体がぶち撒けられた。   き、気持ちいい・・・良過ぎる・・そのまま俺の意識は飛んだ・・・  目が覚めるとルーがいた。 「おはようございます。体は大丈夫ですか?回復魔法はかけましたが痛む所はないですか?」 へっ?!シグロー??!!! 「お腹が空いたでしょう?とりあえず食べませんか?」 うん、確かにお腹はペコペコだ。ありがたく用意されたサンドイッチを頬張る。 卵サンドとカツサンド、どっちも美味しい!横にあったオレンジジュースも飲み干す。 「さて、お腹は落ち着きましたか?では、私のお願いを聞いていただけないでしょうか? 私はユイルーに一目惚れしたんです。ユイルーに会わせていただけませんか?」 「えっ?あ、うん。いいよ?ルー、憑依!ユイルーモードで!」 この時の俺は、ユイルーになる意味を分かっていなかった。 「はいっ!」 ルーが俺にぶつかり中に入る。その瞬間に満ちるルーの気配と意識に俺を同調させていく。血の巡りが速くなり、どんどんと熱く煮え滾って行くような感覚。その熱が背中に集中し、出口を求めて暴れ出す。熱は肌を突き破り、外気に晒され伸びて行く。 俺はゆっくりと金色がかった白い翼を広げた。金髪の髪の毛の中から根元が金で先が白の猫耳が生え、尻からは全体的に金色がかった白の尻尾が生える。 ユイルーとなった俺は、真っ直ぐにシグローを見つめた。 「あぁ、ユイルー。私の唯一・・・」

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