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第22話 初体験

「第一、こんな俺を初っ端から好き好き言って来た奴なんか、お前くらいだよ」 そう呟くと、シルヴァが驚いた顔をして 「多朗の世界の人は見る目が無いなぁ~」 と、真顔で言ってやがる。 俺が思わず吹き出すと、シルヴァは俺の頬に触れて 「多朗、ずっと会いたかった。会ってしまえば、満足すると思ってた。でも、会ったら好きが暴走して、触れたいと願う自分に何度もブレーキを掛けるのが大変だった」 ポツリポツリと語ると、ゆっくりと唇にシルヴァの唇が重なる。 触れるだけのキスを落とすと、シルヴァの唇が首筋からゆっくりと下へと下りて、噛み付いて着けた歯型を舌先で舐めている。 少し我慢していたが 「シルヴァ、くすぐったいから止めろ!」 と唇を手で塞ぐと、シルヴァの舌が手のひらを舐めやがった。 「うわぁ!」 驚いて手を引っ込めると、シルヴァは肩口から唇を胸元へと下ろして乳首を吸い上げた。 「あんっ!」 突然の刺激に、AV女優のような媚びた声が上がる。口元を押さえようとした手を、シルヴァが無言で両手を頭の上で一纏めにして乳首への刺激を続ける。 「あっ……あっ……シルヴァ…………嫌だぁ……」 涙を浮かべて呟く俺に、シルヴァが乳首から唇を離して俺の顔を見上げて 「多朗? ……嫌?」 耳を垂れさせた子犬みたいな顔をして呟く。 俺が顔を背け 「自分の声が……恥ずい…………」 と呟くと、シルヴァは俺の頬や瞼にキスを落としながら 「多朗の声、可愛いよ」 そう言って微笑まれてしまう。 「嘘吐け! 野郎のこんな声が可愛い訳ないだろうが!」 「嘘? なんでそんな悲しい事をいうんだよ!」 「だって……自分で聞いて、自分の声がキモイって思うから……」 言い争っていると、シルヴァが頭の上に一纏めにしていた手を離し、右手をシルヴァの股間に当てた。 ガチガチに硬くなっていて、むしろ辛そうだった。 「気持ち悪かったら、こんな風にはならないだろう?」 そう言うと 「むしろ、多朗が気持ち良さそうにしてくれてると、僕も気持ち良くなるんだよ」 と言って、頬にキスを落す。 そしてシルヴァ自身から俺の手を離そうとしたシルヴァの手から、俺は自分の手を引き抜いてガチガチのシルヴァ自身に、自分の意思でそっと布の上から触れてみた。 布の上からでも形が分かる位にガチガチのシルヴァ自身を、そっと下から上へと撫で上げると「くっ」と息を飲んで、シルヴァの身体が震えた。 いつも余裕なシルヴァの変化が楽しくて、つい……そう、つい悪戯心でズボンを下着事下ろしてシルヴァ自身を取り出して後悔した。 いや、王子様って……全部綺麗なのは分かったよ。だけど、ブルンと飛び出したシルヴァ自身のデカさと長さに顔が引き攣った。 「デケェ! 」 思わず叫んだ俺に、シルヴァが頬を朱に染めて 「多朗、声に出すの止めて下さい」 と、羞恥の表情を浮かべた。

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