奥まで挿入(いれ)ると、そいつはゆっくりと口から息を吐いて俺に微笑んでキスを落とす。 俺はキスを受け止めながらそいつの背中に手を回し、腰に足を絡めるとゆっくりと腰が動き始める。 「あっ……あっ……」 ギシギシと軋むベッドのスプリング音。 そいつの荒くなって行く呼吸。 そいつの切っ先が、俺の感じる場所を的確に攻めて来る。 「あぁっ！そこ、もっと……」 『多朗、そんなに締め付けないで……。出ちゃうから』 激しく擦られて、気持ち快いのが止まらない。 「だって……〇〇〇、気持ち快ぃ……」 必死にしがみついて喘ぐと 『多朗っ……！』 ブルっと身体を震わせ、そいつの欲望が腹の中に広がる。 「あっ……、お前のが腹に……」 うっとりと腹を擦りながら呟くと、一度果てた筈のそいつ自身がムクムクと腹の中で復活する。 『多朗、分かってますか？あなた、妊娠する可能性があるんですよ』 「あ？そんなの知らねぇよ！良いから、もっと俺の中をお前のでぐちょぐちょにしやがれ」 そう答えて、そいつの綺麗な唇に唇を重ねる。 そいつは困ったように笑うと、俺を抱き上げて膝に乗せて対面座位で下から突き上げて来た。 「あぁっ！深……ぃっ……」 『多朗は深いの好きでしょう？』 キスをされながら言われて 「お前の……デカくて長くて……、好き。腹の中でいっぱいお前を感じるから……、もっと奥……グリグリして」 突き上げられながら答える。 『多朗……そんなに奥ばかりを刺激したら、子宮が出来ちゃいますから……』 激しく腰を揺らす俺に、そいつが必死に止めようとする。 『多朗！赤ちゃん出来たら、元の世界に戻れなくなります！』 (元の世界？……) その言葉に一瞬、世界がユラリと揺れた。 俺はそいつ身体を押し倒し 「興醒めするような事言ってんじゃねぇよ！そん時はそん時だろうが！」 俺はそう言いながら、そいつに騎乗位で腰を揺らした。 『あっ、多朗！そんなにされたら、又出るっ！』 ベッドのスプリングを利用して、俺は激しく腰を振り続けた。 締め付けるように下半身に力を入れながら腰を引き、抜ける寸前に一気に腰を落とす。 『あぁっ！』 「あぁっ！やべえ……気持ち快い……」 脳天を突き抜けて行く快楽に、腰が止まらない。 しかも、普段は飄々としているこいつが、唇を噛み締めて必死に堪えている表情にゾクゾクした。 そいつの胸元に唇を這わすと 『多朗。僕は胸、あまり感じ無いです……』 そう言われて、こいつが俺にするように舌先で乳首を転がしながら反対側の乳首を指先で弾く。 でも、俺みたいな反応はしない。 『多朗、もう止めて下さい。痛いです』 そう言われて、仕方なく胸への愛撫は諦めた。 『多朗、今日はどうしました？随分と積極的ですね？』 そっと髪の毛を撫でられ、キスを交わしながら腰を動かして、そいつの綺麗な顔が快楽に染まるのを見下ろしていた。俺は抱かれているのに、抱いているかのような状況に興奮していた。 時にはゆっくり、時には早く腰を動かす度に、こいつの綺麗な顔が必死に放出を堪えて歪む。 「なぁ、出したいならさっさと出せよ。もう、ガチガチだぜ」 ニヤリと笑って見下ろすと 『多朗……、あなたという人は……』 そう呟くと、俺の腰を掴んで 『もう、どうなっても知りませんよ！』 と言って下から激しく突き上げられた。 「あぁっ！」 その衝撃でイッてしまい、俺の白濁の欲望がそいつの綺麗なシックスパッドの腹を汚す。 ガンガンと下から突き上げられ 「ダメっ！今、イッテる。イッてるからぁっ！」 下から突き上げられる度、俺自身から勢いよく欲望が吐き出されて行く。 『多朗が望んだんですよね？こうされたいって』 乾いた唇を舐め、そいつは色っぽい笑みを浮かべて囁く。 『ご希望通り、抱き潰して上げますよ』 「あぁっ！凄いっ！奥まで……ぇ……」 俺が仰け反って叫ぶと、そいつは身体を起こして強く俺を抱き締めて腰を激しく動かす。 そして世界がグルリと回ったかと思うと、ベッドに突っ伏す形になって背後から腰を打ち付けられた。