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第101話
「シルヴァ……」
胸に吸い付くシルヴァの名前を呼ぶと、顔を上げて優しい笑みを浮かべたシルヴァが唇を重ねる。
「多朗……、僕の愛しい人」
結婚して7年目
変わらず愛されている自覚はある。
……あるけど、どんどん男に磨きが掛かってカッコ良くなるシルヴァに反して、自分に自信が持てない。
「多朗?」
そんな事を考えていると、シルヴァがそっと頬に触れて顔を覗き込んで来た。
「どうしてそんな不安そうな顔をしているんだ?」
頬に触れた手が優しく俺の頬を撫でながら、綺麗なサファイアの瞳が俺を見下ろす。
「不安……そうな顔をしているか?」
思わず聞き返すと、シルヴァは優しく額、瞼、頬にキスを落とすと
「多朗、僕が多朗から気持ちが離れる事は絶対に無い。この世界が壊れても、僕の気持ちは多朗だけのものだよ」
優しく頭を撫でられて囁かれ、涙が込み上げる。
シルヴァを疑ってはいないし、誰よりも愛されている自覚もある。
それでも胸に去来する謂れの無い不安。
「多朗って、時々そうやって自信無くすけど……僕の愛し方が足りない?」
シルヴァが俺の隣に身体を横たえると、そっと頬に触れて俺の顔を見下ろす。
「そうじゃ無い……けど……」
「けど?」
俺の答えを待つシルヴァの瞳が痛くて、思わず視線を落とす。
「多朗?黙っていたら、分からないよ」
優しく頭を撫でられ、シルヴァの長い指がそのまま頬から唇へと触れて行く。
その行為に、『ゾクリ』と身体の奥に火が灯る。
「シルヴァがどんどん素敵になるのに……俺は何にも無いなぁ~って」
俺の唇を撫でていたシルヴァの指先が顎先に触れて、俺の顎をクイッと上げると
「多朗は自分の魅力を知らなさ過ぎる。子供を産む前から魅力的だったけど、産んだ後は母性も目覚めて益々魅力的になっているというのに……」
深い溜め息を吐いて唇を重ねた。
軽く触れるキスをされ、思わず深いキスを求めて舌がシルヴァの唇を追い掛けてしまう。
再び軽く唇が重なり、「ちゅっ」っと音を立てて何度か触れるだけのキスを繰り返す。
「シルヴァ……ぁ……」
両手を広げて深いキスを求めると、シルヴァの唇が再び軽く重なる。
シルヴァの首に両手を回し、「もっと……」と求めるようにシルヴァの唇に舌を這わす。
するとシルヴァの舌が軽く唇に触れると、再び離れては唇を重ねる。
「多朗……、今夜は僕がどれだけ多朗を愛しているのか、身体に覚え込ませてあげる」
そう囁くと、深く唇を重ねた。
焦らされた身体はシルヴァの唇を、舌を求めて互いの口内を犯すように貪り合う。
腰を強く抱かれ、互いの昂りを重ねてシルヴァが腰を揺らす。
「んぅ……んっ……んっ……」
まるで獣のように、俺もシルヴァの腰に足を絡めて腰を揺らした。
下着の中は、先走りでヌルヌルしている。
(欲しい……もっと、シルヴァの熱が欲しい……)
そう思っていると、シルヴァの両手が背中からゆっくりと下着の中へと手を差し込んで来た。
俺もシルヴァの背中を撫でながら、完勃ちしたシルヴァ自身にパジャマの上から触れて、パンパンに膨れた双果を下から包んで揉みながら、自分自身をシルヴァ自身に擦り付けるように腰を揺らす。
互いの呼吸が早くなり、俺の臀を揉みながら腰を揺らしていたシルヴァの指がようやく最奥の蕾に触れた。
「あっ…………っ」
ようやく触れて貰えて、唇の隙間から歓喜の吐息が漏れると、シルヴァの唇が吐息さえも奪うように深く重なる。
シルヴァの両手がパジャマを下着ごと膝まで下ろし、足で残りを脱ぎ捨てていると、シルヴァも下着ごとパジャマを脱ぎ捨てて俺の膝に手を差し込んだ。
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