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第103話
身体が揺さぶられている感覚と、下半身に感じる違和感に目を覚ますと、シルヴァが意識を失った俺をまだ抱いていた。
寝バックで、ぐったりしている俺に繋がったまま跨って腰を揺らしている。
意識が戻ると
「多朗?気が付いた?」
シルヴァの声に我に返る。
「シル……ヴァ……?」
ぼんやりとした意識の中、シルヴァを見上げた瞬間に『パン』っと最奥を穿たれた。
「あぁっ!」
仰け反って喘ぐと
「多朗、今日は気を失っても止めて上げないって言ったよね?」
そう囁くと、一度引き抜いて身体を反転させた。
もう、手も足も動かせない。
そんな俺の胸にシルヴァは舌を這わせながら、ゆっくりと挿入して来た。
「あっ!」
ビクリと身体を震わせると
「この身体に、どれだけ僕が多朗を愛しているのかを染み込ませないと」
そう言われて、腰を揺らしながら胸を愛撫する。
「あぁっ!そんなに……するなぁ……!」
悲鳴に近い声を上げると
「でも、多朗。きみの中は、もっと、もっとって吸い付いて離れないよ。うねって……俺を締め付けて離さない」
「あぁっ……」
首を仰け反らせると、喉仏の辺りに吸いつかれながら腰を穿つ。
その度、俺自身から透明の液体が吐き出される。
「もう……やらぁ……ぁ……。イキたく……ない……」
涙を流しながら訴える俺を抱き締めて、シルヴァが深く最奥を何度も何度も穿つ。
「ひぃっ!……もう、許し……てぇ……」
涙を流す俺に、シルヴァが頬にキスをする。
「多朗……、ドロドロにとろけて可愛い……」
そう囁きながら、俺の両頬を優しく包んでキスを落とす。
意識が朦朧としている中、シルヴァの動きが段々と早くなって行く。
「多朗……出しますよ……」
そう呟くと、激しく突き上げられてシルヴァの背中に爪を立てる。
目眩がしそうな程の快楽に、もう獣のような声しか出ない。
「多朗……っ!……出るっ!!」
激しく突き上げられ、中に何度目かのシルヴァの欲望が吐き出された。
「あっ……アァ!」
もう、何度目か分からない絶頂に意識を失い掛けたが、何度も何度も中に吐き出されたモノが受け止めきれずに逆流してビッチリと栓をされた場所から溢れ出す感覚に意識を引き戻された。
すると全てを最奥に吐き出すように、ビッタリ腰を押し付けて何度か腰を穿つとゆっくりと俺の身体に重なった。
「多朗……愛していますよ」
そう囁かれ視線を向けると、今まで執拗いSEXをしていたとは思えない程に綺麗な笑顔を浮かべてキスを顔中に落とす。
もう、声も出せずにぐったりしていると、ゆっくりと俺から引き抜きベッドから下りた。
引き抜かれた時、シルヴァの吐き出した欲望が溢れ出しているのが分かる。
何度やっても、これだけは慣れない。
「はぁ……」
溜め息を吐くと、シルヴァがゆっくりと唇を重ねて水を流し込んできた。
俺がゆっくりそれを嚥下したのを見届けると、シルヴァは俺の身体をゆっくりと抱き上げて
「身体を一度、綺麗にしましょう」
と言って、浴室に向かった。
俺の身体にシルクのガウンを巻き付け、シルヴァは腰に布を巻いただけの姿で廊下を抜けて浴室に向かう。
広い浴室には既にお湯が用意されていて、シルヴァに丁寧に身体を洗い流してもらう。
ぶっちゃけ自分で洗いたいけど、もう指を動かすのもしんどい。
大きな湯船に入る前に、小さめな湯船に抱き抱られたまま入り、湯船の中でシルヴァの吐き出した欲望を掻き出される。
そして綺麗になってから、大きな湯船に移動して身体を温めた。
多分、この間に、寝室の寝具を綺麗にされているのかと思うと恥ずかしい。
シルヴァに抱きかかえられてウトウトと微睡んでいると
「多朗、これで終わりでは無いからな……」
と囁かれ、目が覚めた。
「はぁ?」
「3人目を産む覚悟をしてくれ」
シルヴァは、言っている事は最低なのに、相変わらずキラッキラの眩しい笑顔でそう言って頭にキスを落とした。
「もう、勘弁してくれぇ~!!」
浴室に俺の叫びが響いたのは、言うまでも無い。
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