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第68話

「触ってもいいですか?」 「どうぞ。」 許可を得てお腹に触れる。 うわ、すご。俺も割れてはいるけど、こんなわかりやすく溝ないよ……? 「カッコいい……。」 「天宮さんにそう言ってもらえるのは嬉しいです。」 嬉しそうに笑って、今度は首藤さんが俺のお腹を触る。 そのまま腰に手を回して、俺をベッドに横たわらせた。 「ちょっと腰上げて。」 言われるままにすれば次はパンツごと下を脱がされて、俺はもう全裸。 「さっきも思いましたが綺麗な体してますね。」 肩、腕、胸、お腹、太もも、ふくらはぎ、足の先まで、体のいろんなところに手を這わせてそう言う。 「別に綺麗では……。」 「綺麗ですよ。ここもね。」 もう既に勃っているそこの先っぽをツンツンと触られる。 「あっ……。」 そのまま執拗に先っぽを弄られ、かと思えば今度は軽く握って扱かれる。 「んっ……はっ…。」 「出してしまう前に、こっちを。」 そういって俺を横向きにさせた首藤さんは、鞄からローションを取り出した。 なんて準備のいい……。 「痛かったら教えてくださいね。」 たっぷりのローションを手にとって俺の蕾に触れる。 ゆっくりと肉の間を押し進んでくる感じは、気持ちいいとは言えないが、痛みもない。 体内で動く指にただ異物感を感じているだけだったのに、あるところに触れられたとき、無意識に体が反応した。 「なに今の。なんか変な感じしました。」 「ここですか?」 「あぁっ……なに……んっ、」 「気持ちいいですか?」 まだ異物感は否めないけど、そこを刺激されるのは気持ちいい。 「……はい。 あ……まっ…、」 「このままお尻は気持ちいいって体に覚えさせましょうね。」 そう言ってお尻と同時に前も弄ってくる。 「出…ちゃう……すぐ出ちゃう…から!」 そう言ってるのに、そんなのお構いなしに更に乳首を口に含み始めた。 「いいですよ、イッて。」 「…はっ…あっ……もっ……イく……!」 「イキ顔も可愛い。」 チュッと軽くキスをされて、お尻の指を1本増やされる。 出し入れされたり、お尻の中でバラバラと動かされたり、かき回されたりするうちに、最初よりだいぶ異物感が薄れていることに気づく。 ローションのぐちゅぐちゅという音と、俺の息遣いだけが聞こえる。 時折ローションが足されながら、しばらく2本の指に弄られ続けた。 と思った頃に、指が3本に増える。 「痛くないですか?」 「…だいじょ……ぶ…です。」 むしろ気持ちよく感じてきている自分もいる。 「……まだ?」 体感10分はそうしていた気がした。 実際はそんなに経っていないんだろうけど。 「だいぶ解れてきましたし、挿れてみましょうか。」 そういってお尻から指が抜かれ、首藤さんは下を脱ぎ、お風呂場ではあえて気にしていなかったけど、多分大きい部類に入るのであろうそれにコンドームをつける。

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