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プロローグ ガラスとオバール
ガラスは白を使うことにした。
白の身体には色素が全くない。
光沢のある白い美しい石を思わせる。
ベッドで目覚めたばかりの白は使われることが分かって、少し逃げる。
だが分かっているから、本気では逃げない。
逃げても無駄だと知っている。
それに白はガラスに逆らうことなど出来ないのだから。
ガラスはベッドの上の白の長い脚を掴んだ。
綺麗な長い脚は、まるで出来たてのように無傷で美しい。
いや、本当に出来たてなのだ。
白は美しい少年に見えた。
15才位の。
その目を除けばどこにも色はなく、輝くような白さだけが白を作っている。
髪もまつ毛も、薄い体毛も全てに色がない。
いやほのかに透ける乳首や、美しい形のペニスや唇だけは、血液を透かすようなピンク色だ。
だが、目だけは別だ。
複雑な色が絡みあい重なりあうこの瞳の色は、そう、オパールだった。
美しいが、光を透さない石だとわかる目。
こんな目をした人間などいないから、白が人間ではないことがわかる。
「白、いい子だね」
ガラスは逃げようとした白の足首を掴んだ。
白の綺麗な顔がクシャリと歪んで、ガラスの支配欲を満足させる。
「痛いだけじゃない・・・分かってるだろ?」
白に優しく囁いた。
白は泣いた。
良く分かっているからこそ。
子供みたいに。
それが良かった。
怖がって、嫌がって、おびえて。
それが愛しかった。
だからこそいい。
慣れてくるとこれが無くなるのが嫌いだった。
自分からして欲しいと擦り寄られるのは汚らしくて嫌いなのだ。
首を振って泣きじゃくる白を抱き寄せた。
白はもう抵抗はしなかったが、身体を強ばらせ、泣きながらそれでもいやいやと首を振る。
背が高く大きな身体のガラスに比べたなら、白は華奢で子供のようだ。
ガラスのモノを白に入れたなら、白は引き裂かれるように思うだろう。
そう考えるとガラスは嬉しくてたまらない。
この身体に初めて入る。
だれも知らない身体に。
「許して」
白が泣いた。
許すわけがなかった
ここから時間をかけて、この身体を蹂躙するのだ。
「白、可愛いね、愛してるよ」
ガラスは囁いた。
白はもうにげなかった。
ガラスは服を脱ぎ捨てていく。
ベッドから床に落ちていく服を白は絶望的な目で見ていた。
ガラスの肉体は【彼ら】に相応しく大きく逞しく。
そのペニスもそれに相応しい大きさで。
白は引き裂かれることも、蹂躙されることも、分かっていて、それに耐えるしか選択肢はない。
苦痛だけではないのは知ってる。
でも、最後はアレで貫かれて、許されることなく泣き叫び続けるのだ。
「マスター・・・許して」
白はそれでも乞う。
ガラスは笑った。
だから、やはり許されないのだと白は絶望した。
白が痛がり、泣き叫ぶのがガラスは大好きなのだ。
何も知らない白の身体こそが、ガラスの望みなのだから。
白のハジメテが好きなのだ。
ガラスは何度も何度も、白のハジメテを奪う。
だからこそ白をガラスは愛しているのだ。
白は何度も何度何度も、ガラスに抱かれて、何度も何度も何度もハジメテを経験させられる。
クシャクシャに顔を歪めて、白は泣いた。
それがガラスを喜ばせるだけだと知っていて。
「お願い・・・許してぇ・・」
白は泣いて身を捩った。
だが、ガラスの唇はもう白の綺麗な乳首に吸い付いていた。
男らしい太い唇にそこを咥えられ、舌で舐めながら吸われて、白は身体を震わせた。
初めての感覚だった。
そう。
何度もそうされてきたのに、これもまたハジメテだった。
感じやすいように作られた身体が、ビクビク震えるのを白は止められない。
それはハジメテだったのだ。
脳も身体も、それを初めてとして体験するのだから。
ひぃっ
いやぁっ
白は泣きながら、でも感じて身を捩る。
吸われて噛まれて、舐められ、その知らない感覚におびえて感じて、泣き叫ぶ。
ガラスはそれを喜んだ。
「白、何も知らない可愛い白。可愛いよ、愛してるよ」
ガラスは囁く。
生まれて初めて他人の体温を感じて、それに火傷したかのように身体をのけぞらせる白の身体を撫でながら。
白の身体は文字通り作りたてだった。
記憶だけはそのままに【核】を入れて全て作り直した身体も脳も、何も知らなかった。
肌から感じる情報は初めてとして脳に届く。
その肉体は出来て初めての体験としてそれを感じる。
だから、全てが耐え難く、でも感じずにはいられなかった。
ガラスが乳首を舐める舌はまるで刃物のようだったし、そこを噛まれる感覚は激痛よりも甘かった。
他人の体温も肌も、暴力的なまでに感じた。
それが快楽であることがさらに、白を追い詰める。
白は作りたてで
記憶はあっても、何1つその身体も脳も知らなかったから。
今できたばかりの身体には性的な刺激は強烈すぎた。
いひぃい
いひぃぃぃぃ
白は叫び仰け反り、それでも本能が白のペニスを硬くして、先から滴をこぼさせる。
「なんにも知らない、オレの白。本当に可愛い」
ガラスは心から言った。
「大丈夫・・・ちゃんと気持ちよくなるまでしてやるから」
ガラスは笑った。
キラキラしたガラスの目が光る。
白の目と同じで、それは人間のモノではなかった。
白の目がオバールのような質感を持つのに対し、ガラスの目はその名のとおり透明なガラスのようだった。
その体内がのぞきこめるかのような透明さと光の反射。
そこには温かさはどこにもなかった。
【無機物】である【彼ら】らしく。
「白、可愛い。オレの【オパール】」
ガラスは白のソコに指を伸ばしながらその薄い耳をしゃぶりなから囁く。
白の小さな白い耳は、舐めても噛んでも心地がよい。
白はそれだけでも、感じるのに、ガラスの大きな指は白の先から滴をたらして濡れたペニスを握るのだ。
「お願い・・・お願い・・・」
やめて欲しくて泣く白を、ガラスが許すはずが無く。
そこをゆるゆると扱き始めたなら、白は背中を逸らして、脚を伸ばして泣き叫ぶ。
新しい身体にする為に、身体を切り刻む時と同じように。
白を刻んで、新しい身体を作るのも、ガラスの好きなことの1つだった。
「さあ、【初めて】ここで射精するのを見せてくれ」
ガラスの声は甘かったが、それは許してと身体を刻まれることから逃げようとする白に向けるものと変わらなかった。
その残酷な手で白は扱かれ、腰を揺らし、初めての射精をする。
怯えて怖がり、感じて。
強烈な快感が白の出来たての脳を無惨なまでに焼く。
白が射精するその時も、 ガクガクと震えている出した後もガラスは何一つ見逃すことはなかった。
白がその手に出したモノを、ガラスは舐め取り、白のまだ出したばかりでひくつくペニスも舐めてしゃぶった
白は出したばかりな上に敏感すぎるそこをそうされて、泣きわめいたが、許されることなく、今度はガラスの口の中に出すまでしゃぶられた。
ガラスは白のソコを愛おしんだ。
生まれ初めて人に弄られるそこを。
そしてたっぶりそこを味わった後、白の硬く閉じた後の蕾に指をやった。
閉じていて硬いことを確かめる。
それをガラスは喜んだ。
いやぁ
白は無駄な拒否をした。
何の力もない拒否を。
「可愛い白。オレだけの白、オレの【オパール】」
ガラスの大きな指がそこを撫でる。
そして、その指がそこを無理やりこじ開けていく。
やだ
やだぁ
逃げる身体を押さえつけられ、そこは指でこじ開けられ、ローションを注がれ、また広げられる。
そして、それほど時間はかけずにまだ硬いのに、そこに巨大な熱い塊が押し付けられた。
ガラスは。
白が引き裂かれ痛がる姿が好きなのだ。
「白。オレを受け入れろ」
ガラスは命じて、そこに強引にねじ込んでいく。
痛い
嫌
ゆるしてぇ
白は泣いて叫び、逃げようと身体をねじり、でもガラスは許されない。
お願い・・・
許してぇ
泣く白の尻を持ち上げ、背後から貫きながらガラスは白の反り返った背中にキスをした。
真っ白な背中にはまだ誰の跡もない。
ねじ込むキツさと抵抗に、誰もしらない身体であることに満足する。
無理やり沈みこむ。
ブチブチと切れる音がして、白が悲鳴を上げた。
「オレだけのオパール」
泣き叫ぶ白の中に深くねじ込んでいく幸福感にガラスは酔う
強ばる身体を押さえつけ、乱暴に突き上げる。
泣いて軋む身体が愛しくてたまらない。
無理やりでも奥をこじ開けようとして、白がさらに悲鳴を上げる。
新しい身体にするために身体を刻んだ時のように。
その時も今も。
白が可愛いくて仕方ない。
一番泣くが、ハジメテの時の白が一番可愛いのだ。
慣れてくると、嫌になってしまうけれど。
でも。
当分は。
特に今は。
初めて男を受けいれる白の可愛さを心ゆくまで堪能する。
痛いよぉ
いたいぃ
泣いてる白が可愛いくて、さらに激しく突き上げた。
白が気絶しても、抜いてやるつもりはない。
白の身体とことん味わうのだ。
何、白も。
長い夜の終わりにはこれでイク。
その証拠に引き裂き傷付いたはずの身体はもう回復していた。
「バトルさえなければ、ずっとお前をハジメテにして楽しめるのにな」
残念そうにガラスは言う。
抱き終わるたびに、核と脳の一部以外を切り刻んで、白を新しくして、毎回毎回ハジメテに出来たらどんなにいいだろう。
だがバトルがあるからそういうわけにもいかない。
だが、バトルこそ。
彼ら【無機物】の存在意義なのだから。
そうは言いながらも、ガラスもバトルが好きなのだ。
「白、次も勝つぞ。絶対にな」
ガラスは笑いながら言った。
白は奥までこじ開けられて、痙攣していた。
その哀れな様子がガラスにはたまらない。
恍惚とするほど興奮する。
白の穴はまだガラスに懐いていない。
抵抗があり、怯えていた。
それが良かった。
「可愛い白。オレの【宝石】」
そう言いながらハジメテのキスをした。
作りたてで、まだ味もなにも知らない舌を貪り、まだ言葉すらろくに話してない唇を吸った。
「セックス以外の身体の使い方は、この後だ」
ガラスは言った。
今度の身体はいいはずだ。
セックスとはまた別に。
だが今は。
抜いてぇ
お願い
抜いてえ
泣いて抜いて欲しいと懇願する白の身体をゆすりあげ、その全部を味わった。
この夜は。
終わりがないかのように続くのを、ガラスも白も知っていた。
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