――ほんとうに。 　どこまで生意気なんだ、と思うけど。きっとずっと遊ばれる、と思うけど。あの“示談”の被害者はどっちだ、と思うんだけど…… 「真尋さん、俺のこと末永くよろしくお願いしますね」 　悔しいながらも、いつだってうれしいと、思ってしまうから。 「……そ、それって」 「言わなくてもわかってくださいよ、そこは」 　まあ“アレ”には忍耐が必要だって昔からよくいうし。生涯……この理不尽と添い遂げるのもきっと、悪くはないし。 　なにより、そのあとのご褒美の甘さが格別なのも――知っているので。 「明日ご両親に挨拶します？」 「そ、それはまだ早いっ」 　――ふたりの前途に“幸”も“アメ”も多かれと、願う次第です。 ＿後日談３　Thank you for reading. special thanks：pnd.boy / a-chol / cannibasan