5 / 5

第5話

「....鍵、開いてんのか、不用心なこった」 自宅で私服に着替えた俺はプリントを持ち、唯人の住む部屋のドアノブを捻り、玄関に入ると、多数の靴があり、小首を傾げた。 泣いているような声にそっと足を踏み入れ.... 大人の男だらけの部屋に呆然となり、立ち尽くす。 全裸の唯人はバックスタイルで丸くなり、声を殺し、見知らぬ男に掘られていた。 唯人を囲み、無骨な笑みを浮かべる男達。 中には、 「もっと声出せ!」 「腰を振れ、腰!」 などと野次を入れる輩もいて、思わず、足が退いた。 「おっと、大丈夫?お兄ちゃん」 全裸で咥えタバコの男に支えられ、ぎょっとし、腰を落としてしまった。 「大丈夫か?ガキには刺激が強すぎたかな?」 「晃...?」 涙目で虚ろな眼差しの唯人が俺を捉え、 「見ないで、逃げて、晃、早く」 掠れた声でそう言った。 「なんだ?あいつの彼氏か?」 「アルファっぽいな」 二人の男が俺の顎を掴み、まじまじと品定めでもするかのように俺を見る。 「お、お前らだって、アルファだろ」 「ああ、そうだけど?ガキのアルファは試した事がねーなあ?」 「アレと違って濡れねーんだろ?ま、どうにかなるか」 「や、やめ、放せ...!」 二人がかりで、服を脱がされる。 「やめろ!俺はアルファだ!」 部屋にいる数人、唯人を犯している奴までもが俺を見てほくそ笑む。 「嫌、嫌だ、やめ....!」 「ローション代わりになるか?」 唯人の裸体に飛び散った精子を、穴に塗られて、ゾッとした。 「や、やめろ...!」 無造作に、唯人なのか、それとも他の男達のものかわからない精子をローション代わりに指が挿入され、掻き回される。 「や、やめろよ...!」 「暴れんな、ぶっ殺されてーのか」 鋭い眼光に、ひれ伏すしか無かった。 しばらくすると、指より太い.... 見知らぬ男の勃起が差し込まれ、痛みに体を捩らせ、呻いた。 「ほら、じっとしてたら、ちゃんと感じさせてやるから、大人しくしてろ!」 次第に腰遣いが早まり、 「アルファなだけに締まりは抜群だな」 「マジ?次、俺な」 俺の穴に順番が出来る....。 アルファの俺に....。 屈辱に堪えながら、男達を受け入れ続けた。

ともだちにシェアしよう!