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第4話
翌日、裕一を廊下で引き留め、話したい、と切り出した。
「僕にはないよ」
腕をすり抜ける裕一の腕を掴んだ。
「...裏切った癖に」
涙目の裕一に、誤解だ、と言おうとして、その後、散々、唯人を抱いた現実を思い出す。
「もう話しかけないで」
振りほどかれた手。
追いかける術は無かった。
自宅に戻ると、自室に唯人が来た。
「昨日の今日でなんだよ」
テーブルの隣で唯人が顔を接近させた。
「あの彼氏...裕一くんとは仲直りできた?」
「出来るわけねーだろ!」
「そっか...ね、俺の身体でスッキリしたら?」
「は?」
「痛いのも大丈夫だよ。昨日みたく、小便かけても平気だから」
思わず笑った。
「どんだけビッチなの?お前」
そうして、言われるがまま、唯人を抱き、たまにケツを叩き、頸動脈も締めたり、痛め付けながら、セックスをした。
彼氏の裕一には思いつきもしなかった激しく濃い交尾。
変わらず、アフターピルをカリカリ音を立て噛みながら、腰を揺らしては喘ぐ淫乱。
「あっ...もっと、もっと....!」
四つん這いにし、たまにケツを叩きながら、夢中で腰を打ち付ける。
裕一より、緩い穴。
「もっと締めろ...!」
「あん....あっ、ごめんなさい....んぁ...っ」
肌を染めてよがりまくる、幼馴染にたっぷり種付けし、昨日と同様、顔にもたっぷりぶっかけた。
....こいつのせいで。
裕一と別れた腹いせ。
そもそもの原因はこいつ、唯人だ。
もっともっと、痛め付けてやりたい、そう思っていた。
とある日のこと。
しばらく、唯人が部屋に来なかった。
特に気にしては無かったが、不意に教室に、唯人のクラスメイトが来た。
「柊木くんと家が近所、て、担任から聞いて。柊木くん、しばらく休んでてさ、届けてやってくれないか、て、担任から」
数枚のプリントを渡された。
....唯人のセフレに頼めば良いだろうに、と思ったが、担任やこのクラスメイトは唯人を詳しく知らないんだろう。
「....わかったよ、仕方ない」
面倒だが引き受けることにした。
自宅から少し歩いた先。
古ぼけたアパートの一室が唯人の自宅だ。
錆び付いた階段を上がり、唯人の住む部屋をノックした。
が、出てこない。
数回ノックしてみた。
「....留守かな?」
そっと、俺はノブを回した。
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