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第3話

浴室に先に入りしゃがみ、シャワーを手に取った唯人を見下ろした。 「 晃?どうしたの?」 俺は勃起もしてはないモノを両手に、軽く足を開いた。 そして、そのまま、唯人の顔を目掛けて、小便をした。 咄嗟に唯人は瞼を閉じたが、驚いたことに口を開けた。 「 ...唯人、お前、小便飲んだことあんの?流石だな」 唯人の前でちんぽを振って、出し終わり、せせら笑う。 「 んー?無いよ。初めて。でも、温かくて、興奮したあ」 その笑みに思わず眉間が寄った。 「 小便、ぶっかけられて、嬉しいの?お前。ド変態だな」 「 んー、そうかもね?」 甚振ろうにも、唯人が喜ぶようじゃ意味が無い...。 諦めて、唯人の後にシャワーを浴びた。 「 ....なんか、ごめんね?」 頭を洗っていた俺はシャワーのお湯から頭を退け、湯船に浸かり、何処か、しょげた感の唯人を眺めた。 「 ....今更、しおらしい振り、やめろよ」 再び、シャワーで全身、洗い、 「 狭い。もう少し、奥、行け」 湯船の中で膝を抱える唯人をどかし、俺も寛いだ。 不意に。 ぐーきゅるる.... 唯人を見ると、顔、真っ赤。 「 お前、ネジ狂いすぎじゃね?交尾見られても恥ずかしがらないのに腹の虫が鳴いて赤くなるとか」 はあ、と呆れた溜息が出た。 「 メシ、食ってけよ」 「 いいの!?」 ガバ、と唯人が顔を上げた。 「 どうせ、お前んち、まだお袋さん、帰って来てやしないだろ」 唯人の家は母子家庭で、母親は夜働いているからだ。 久しぶりに唯人も一緒に夕飯を食べた。 「久しぶりね、唯人くん。たくさん、食べていってね」 ...別に久しぶり、て訳じゃないが、両親と会わないように、部屋に来ている母親はそう言って、唯人に笑顔だ。 「父さんはまだ仕事?」 「遅くなるらしいから、先に食べちゃって、二人とも」 テーブルの上の母親の手料理を眺め、唯人が目を輝かせてるのがわかる。 「ほら、食えよ。残したら承知しねーからな」 「晃。晃が言うセリフじゃないし、脅さないの。ごめんなさいね、口の悪い息子で、唯人くん」 「いえ、めちゃくちゃ美味しそう...いただきます!」 両手を合わせ、唯人が母親の料理を口にする度、 「うま!」 を繰り返す。 母親も嬉しそうで...複雑。

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