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第2話

俺は一旦、振られたが、お試しに付き合う事になった。 本当に先輩がEDなのか、居酒屋から先輩の家に移動し、確かめた。 半年前に、当時、一年近く付き合っていた彼氏に、 「孝輔のセックスはつまらない」 と振られてから、だとか。 「それ、て、交際していた、一年の間に浮気されてたんじゃないんですか?」 「多分な」 なんでも、交際一年目に、プロポーズする予定で指輪も用意していたらしい。 元彼が結婚を語る姿が可愛かったから、との事。 驚いた事に、その指輪を先輩は捨てておらず、 「いや、捨てましょうよ、そこは」 と、未練がましいというか、ピュアというか、先輩が購入していた指輪は俺がケースごと捨てた。 捨てる前に見たが、シンプルながら、デザインに凝ったプラチナのようだった。 「でも、動画とかで抜いてはいるんですよね?自分で」 「いや、無い」 「オナニーもしないんですか!?溜まりません!?」 「いや、虚しくなって...ああ、あんな風にやれたらな、て萎えるんだ、途中で。だから、自分でする時間は無駄なんだ」 試しにスマホの動画をTVで大画面で見てみたが、本当に反応が無かった。 勃たない先輩にいつまでも見せるのは不憫に感じ、すぐに動画は止めた。 フェラも効果無し。 「...すみません、僕が下手なんです」 「いや、自分で抜こうにも勃たないんだから...気にするな」 肩を落とし、苦笑する先輩に胸が痛み。 「じゃ、先輩の目の前でやって見せる、てどうですかね?案外、興奮して、勃起したりして」 おどけながら提案した。 冗談だったのだが...先輩は真剣な眼差しで俺を見据えた。 そうして、俺と先輩は、互いの了承の元。 先輩に見せつけながら、俺は先輩ではない他人とセックスをする。 「....あっ、いい、先輩、見て...気持ちいい...あっ....」 缶ビールを飲みながら先輩は遠巻きに、他の男に抱かれる俺を見つめる。 たまに、先輩の空いた片手がボクサーの中に潜り込んでまさぐっている。 興奮はするが、残念ながら、勃たないらしい。

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