「あ"、がっ！」 喉奥まで入れられた途端、急な息苦しさを覚え、ソレを無意識に口から離そうと頭を引っ込めようとしたが、後頭部を抑え込まれ、嫌でも口の中に留めることとなってしまった。 死ぬ。でもこれが気持ちいい。苦しいもっとして殺されてしまうんじゃないと恐怖で震わせるぐらい、もっと激しく！ 「あ"っ、お"っ、ん"っ！ あ"ぁ"」 「葵の中……、気持ちいいよ……」 激しく律動させながら、夢心地そうな表情を浮かべて碧人は言う。 碧人も一緒になって感じているのが分かる、吐息混じりの声に触発され、新の時から帯びていた熱が、さらに興奮へと誘われる。 「葵も、嬉しそうに……涙を流して……っ、本当に、反省のしない……悪い子……っ。……射精(だ)すよ、受け止めて」 「ん"〜〜っ！」 半分ほど葵人の口から出したかと思えば、中に粘ついた液が放たれた。 さっきの初めて味わうのとは違う、舌に馴染んだ味にもっと欲しいと、自ら吸っていたのと同時に、自身から勢いよく出て、触れる膝に温かいものを感じた。 「……ふ、葵。嬉しくて、おしっこまで……してしまったの……？ 躾のなってない、犬以下だね……」 「…………あ……っ」 碧人から無理やり引き抜かれてしまった。 それでも葵人は、それを口に含もうと追いかけたが、首を掴まれ、制止されてしまった。 「僕のがそんなに欲しい……？ ふふ、嬉しいなぁ……でも、だめ」 「ぐぅ、うっ……」 「それよりも、口を開けて見せて？」 「あ……っ……」 絞めていた手を、顎に添え、強引にこじ開けられる。 「僕のと新のが混ざっている様子を見たかったけど……勝手に飲んでしまったみたいだね。ま、失禁するぐらい嬉しかったみたいだから、僕の許可なしに飲んでしまったのだろうけど」 「がっ……ぁ……ぇ……──っ！」 遠くへ追いやるように、添えていた手を思いきり振り、手を離す。 その反動で視界が大きく揺れる。 こじ開けられ、上手く息が吸えずにいた葵人は、ようやく新鮮な空気が吸えると、ここぞとばかりに、しかし、打ち上げられた魚の如くぱくぱくさせている間に、梁の縄と両手に繋げていた縄が外され、両手を下ろされる。 「あーあ……儀式用の浴衣まで汚しちゃってる……とても悪い子、葵……」 「あ、ん……っ！ ──っ！」 両乳首ピアスに繋げていた鎖を、まだ整え終えてない口に引っ掛ける形で、入れられる。 それはまるで、口枷のようで、再び上手く息が吸えない状況にさせられる葵人の頭を掴むと、畳に顔を強引に擦り付けられる。