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トモ2*

「ふふ。どうしたの?そんな可愛い顔して。そんな熱に浮かされたような目で見られたら本気で襲っちゃうよ? ねぇ、トモはオレを恋愛対象として見れない?オレはさ、正直人を口説くのっていつぶりか分からないくらいだから戸惑ってるんだけど・・・ちょっと本気出してるんだよね。」 戸惑っててそれ??! イケメンの本気怖っ!! 僕、初心者なんですっ!!色々と無理、無理だからっ!!! 「ねぇ・・・トモの恋愛対象は女性?」 「へっ?!え、えっと、多分?」 「ぷっ!!多分て何??」 吹き出しながらもハルさんの色気の噴出は止まらない。 「・・・僕、そんなに本気で人を好きになった事がないんです。何となくいいな、くらいな子は女子にいましたけど・・・基本的に女子に男子扱いされないんですよね。だからそういう好きに発展しにくくて。」 「あぁ、分かるなぁ。トモっぽい。じゃあ女子と一緒に、男子を『カッコいい!』とかって言ったりしなかったの?」 「・・・そう言う話に付き合ったりはしましたけど・・・別にそこまでいいって思える男子とかいなかったし。 僕がカッコいいって思った男性はジュン様と・・・ハ、ハルさんだけです・・・」 「ホントに?嬉しいなぁ。ていうか、トモ、可愛すぎなんだけど。今まで男に口説かれた事なかったの?」 「な、ないですよっ!!あっ、でも僕、よく鈍感って言われるんで・・・後から思えばもしかして??ってのはあるかも。姉がよく騒いでたんで。」 姉の深波瑠(ミハル)、ミハ姉はいわゆる腐女子ってヤツで、時々、僕と友だちとの交友関係を根掘り葉掘り聞いてきたんだ。で、よく「その子は絶対トモに気がある!」とか言ってたし・・・? 「お姉さんとはいずれゆっくりとお話ししたいなぁ。で、トモ、今まで無事でいてくれてありがとう。オレがこんな事言えた義理じゃないのは分かってるけど、本気でそう思うよ。」 何?何?意味が分からないっ?!! 「オレね、今まで男とも女とも遊び倒して来たし、そいつらが過去にどんだけ他人と寝てようが気にした事なかった。もちろん病気には気を付けてたけど。 オレも本気で人を好きになった事なんてなかったのかも。だって、こんな『欲しくて欲しくて堪らない』って感情は初めてなんだよ。で、トモが過去に誰とも経験がないって聞いて、今すごくホッとしてる。」 そんな話をしながらも、ハルさんとの距離はすごく近くて・・・いつの間にか密着していて頭や顔を撫でられている。その手が僕の耳を擦り指が耳穴に挿入されると、ゾクゾクとした痺れに似た感覚が体中を駆け巡った。 「ひゃっっん!!」 ビクリと跳ねた体をハルさんが更に強く抱きしめる。 待って?! 下半身が反応してるのがバレちゃうっ?!! ハルさんの顔がまた近づいて来て、ペロリと僕の唇を舐める。もう色々びっくりしすぎで頭が追い付かず、抵抗しようとも思わなかった。 うん。この時点で僕はハルさんに落ちてたんだろう。じゃなきゃ、本気で嫌だったなら、いくら何でも抵抗する。 そして、本当に食べられちゃうんじゃないかっていうキスをされ、僕は腰が抜けたみたいに動けなくなってしまったんだ。 ハルさんは、そんな僕を当たり前のように抱き上げ、すぐ横のベッドに下ろす。Tシャツの上から乳首を擦られ、僕はくすぐったさに身を捩った。すると強めにギュッと摘まれて、思わず声が漏れてしまう。 「い、痛っ?ひっ、あぁぁっ!!」 すぐに乳首から指を離し、僕のTシャツを捲り上げてそのまま脱がし、優しく優しくそこを舐めてくるハルさん。 摘まれて一瞬止まった血が再び通う感覚と相まって、今までに感じた事のない刺激が乳首に与えられる。痛みの後の快楽は一気に僕を昂らせた。 「や、や、やだ・・ひぁぁっん・・・ん、ん、やめ・・・」 「やだ?ホントに?ここはさっきより嬉しそうになってるけど?」 ・・・うん。僕の下半身は更にガッツリ反応していたんだ・・・

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