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「ごめん、苦しかった?」
「ううん、おれも気持ちいいよ」
その証拠に祐樹も半勃ちくらいになっている。苦しいけれど嫌じゃない。自分の愛撫で孝弘がよさそうにしていると、こっちまで感じて昂ぶってくる。
「俺の舐めてて気持ちいいんだ?」
「うん。孝弘が感じてると思ったらもっとしたくなる」
うっとりと告げたら、孝弘がまいったなと呟く。
「その顔は反則」
「え?」
「めちゃめちゃ色っぽい顔してる」
そう言われても祐樹は首をかしげるだけだ。
背中から腰へとたどった手が尻の丸みを愛おしむように撫でて、そっとその奥に分け入った。
首筋を甘噛みされて、ローションをまとった指がそっと押し当てられた。マッサージするように柔らかくそこを弄られる。
「え、何?」
いつもと違う感覚に祐樹が戸惑った声を上げた。
「わかる? 寒くなったから温感タイプって言うのにしてみたんだけど」
「へえ…」
ていうかどこで買ったんだ、そんなの。
でもそう訊ねる間もなく、指先が中に潜りこんできた。温かさを感じるジェルのせいかいつもよりスムーズに侵入した気がする。
「どう? いい感じ?」
「ん、確かにあったかい」
指が届くいっぱいまで探られてジェルが奥まで浸透する。ぬるぬるとした感触はより鮮明になって過敏なところを押されるとぞくぞくと背筋が震えた。
「あ、あっ、いい…」
思わず腰が揺れて、きゅっと孝弘の指を締めつけた。いつの間にか指は増えていて、もうそれだけでは物足りなくなっている。
あちこちにキスされながらじょじょに昂ぶっていくのがじれったくて、もっと奥まで届くものが欲しくて、孝弘の耳元に囁いた。
「孝弘、欲しい」
「ん、ここ、もうすごくやらかい」
指が抜かれて、かわりにぐっと押しつけられた熱が入ってくる。
この3か月で何度か受け入れているのに、毎回うれしくて、こうして抱き合えることが本当に信じられなくて、たまらない気持になる。
「すごくよさそう」
一旦動きを止めた孝弘が両手をついて、祐樹を見下ろした。そういう孝弘も楽しげで、祐樹は腕を回して引き寄せた。
「うん、もっと来て」
深く体を折られて、つながりが深くなる。自分では届かない奥にある快楽の源をゆるやかに突き上げられた。長いストロークで抜き差しされて背筋を上ってくる快感に体を震わせる。
くちゅくちゅと音がたつほどローションが足され、さらに滑らかな動きを助けてそこが熱くなる。
「これ、ほんとにあったかいな」
「うん」
「どっちが好き?」
すこし体を引いて、小刻みな動きに変えた孝弘がそんなことを訊く。
「え…。どっちって…」
浅いところで抜き差しされると奥を突かれるのとはまた違う快感に翻弄される。
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