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またふたりの時間(2)
それからカイは、
改めて僕のズボンをしっかり全部脱がせた。
…シャツも脱がせた。
「全裸のカオルって、初めてかも」
言いながらカイは…
また僕の身体を、ゆっくりと撫でていった。
首すじから、腕…胸元…
太腿から、足先まで…
その感触をいちいち確かめるように、
彼の手は、僕の身体を這いずりまわった。
「…んっ…ん…」
それはとても心地良い感覚だった。
くちびる…耳…乳首…
脇腹…太腿の裏…股間…
その手がときどき、弱い部分を通るたびに、
僕の身体は、またピクッピクッと震えた。
「…んんっ…んんっ」
「お前のスイッチ、分かりやすいなー」
カイの手が徐々に…
その弱い部分ばかりを狙ってくるようになった。
「あっ…んんっ…」
僕の震えも、徐々に大きくなった。
「でもやっぱり…ココがいちばんなんだな…」
「は、あああっ…」
そのときの彼の手は、僕の乳首を突いていた。
乳首を弄りながら、
カイは、僕のモノを観察していた。
「ココのスイッチが、いちばん反応いいよね」
それはもう間違いなく、乳首に触られてるときが、
特にモノへの伝達が大きいのは、確実だった。
そうして、僕のモノは…
じわじわとまた、いきり勃っていった。
カイは、僕の片足を曲げて…足を開かせた。
そして、モノではなく…
僕の秘部を、指で弄った。
「…んんっ…」
その感触も、また割と伝達してしまった。
「ここをイジられるのも気持ち良いんだ…」
言いながら彼は、そこに指を入れてきた。
…片手で乳首を弄りながら、
ゆっくりと指でそこを掻き回すように愛撫した。
「あっ…ああ…」
また僕のモノが…ビクビクと膨張していった。
「このまま続けてたら、また出ちゃうのかなー」
カイが、そんな風に言うもんだから…
僕は、思わず、言ってしまった…
「カイさんのが…欲しい…です」
「…」
それを聞いたカイは、ピタっと手を止めた。
と、思ったら、スゴい勢いで、
自分のズボンを脱ぎ捨てた。
あー
直結スイッチ踏んじゃいましたかー
彼は上着もバサバサと脱ぎ捨てた。
そしてそのままの勢いで、僕の上に覆い被さった。
「…あっ…」
カイは、僕の顔を力強く両手で押さえ、
口の中に舌を入れて舐め回してきた。
「んんっ…んんん…」
口の中も気持ちよかったけど…
彼の素肌が、僕の素肌にピッタリ密着する感触が…
とても新鮮で、心地良かった。
ほどなくカイは起き上がり…
僕の両足を、グイッと大きく開いた。
「はぁ…はぁ…」
もう、我慢できない風に息を荒げながら、
彼は自分のモノを、僕の中にぐいぐいねじ込んだ。
「んんっ…あ、ああっ…」
我慢できないのは、僕も一緒だった。
奥まで到達したカイのモノが、
僕の中でビクビクと脈打つたびに…
僕の身体もビクビク震え、
その快感は、僕のモノへ伝達していった。
「あっ…あ…カイさんの…気持ちいい…」
「…はぁ…はぁ…」
それを聞くと彼は…もうただの野獣と化し、
僕の両足を力強く押さえながら、
激しく腰を動かした。
増強スイッチ入っちゃった…
朦朧とそんな風に思いながら…
僕はカイに揺すられながら…
自分も着実に…頂点へと上り詰めていった。
「…はぁっ…あっ…あっ…」
「んんっ…あっ…あああ」
思い切り僕の奥へ突いた状態で、
カイは大きく身体を反らせ…
僕の中に勢いよく噴出させた。
そのビクビクと、生暖かい感触がトドメとなって…
僕も、密着した彼の肌に挟まれて吐精した。
「…はぁ…はぁ…」
「…はぁ…ん…」
しばらく僕らは、息を上げたまま…
そのままの体勢で…目を閉じて余韻に浸っていた。
少し落ち着いてきたカイが言った。
「…もっと優しくするつもりだったのにな…」
僕は、ちょっと笑いながら…言った。
「カイさんのスイッチも…分かりやすかったです」
「…っ」
彼は、小っ恥ずかしそうな表情になった。
「ふふっ」
僕はそれを見て、また笑った。
僕を見下ろすカイの顔は…
何となく、淋しそうな…
今までに見たことのない、切ない表情だった。
「…?」
「お前に出逢えてよかった…」
「…えっ」
「…いや、バンドがね…」
「…」
そしてまたカイは、僕の顔を撫でた。
「…でもやっぱ、ちょっと独占したくなっちゃうな」
「…」
僕はまた、たまらない気持ちになってしまった。
「またいつかやらせて。次こそは優しくするから…」
そう言いながら…
カイは僕の身体を力強く抱きしめた。
「…」
いや、激しいカイさん…嫌いじゃないです…
って、うっかり言いそうになって、
僕は慌てて寸止めした。
そんな事言ったら、
また超神速スイッチ踏んじゃいそうだったから…
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