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PV撮影に向けてのリハ(3)

そして、怒涛のヤバい4曲通しが始まった。 ショウヤは、カメラを動画に切り替えて、 感性を研ぎ澄ましていた。 あのレンズの向こうまで、この風景が届くだろうか… 僕は、とにかくショウヤに、 伝える事を考えながら歌った。 そう言えば、僕の場合は… 作曲者と1つになることで、 その曲の真実が見えたんだったな… もしかして、ショウヤさんとも、 もっと何度も身体を重ねる事で、 伝わりやすくなったり…するんだろうか… 僕はうっかり…そんな風に考えてしまった。 そんな事を考えている間にも… 演奏隊は、僕の身体を愛撫していった。 本当にそれは、見えない指となり舌となって… 僕の身体の弱い部分に絡みつき、 いやらしく這いずり回っていくのだ。 「…ああ…」 絶望感の中で、もうひとりの僕に犯され… 宵待ちの月を見上げながら挿れられ… 真夜中の庭で、寄ってたかって愛撫され… 最後の曲の前にはもう、 僕はまさに、フニャフニャになってしまった。 「…」 ショウヤは、その様子をずっと、 カメラのレンズ越しに凝視していた。 容赦なく最後の曲が、始まった。 僕は必死にマイクスタンドに縋り付いた。 イントロのベースのリフと、 それに乗った、チャラーンていうギターが… そんな僕を、了解から更に愛撫してきた。 ビクビクと震えながら… 僕はその、妖しい宴の場に放り込まれた。 そして最後は… 窓の外の、あなたの手を取った。 そのとき、僕の窓のの外に現れた「あなた」は… ショウヤだった。 僕は、歌の世界の中で… ショウヤと手を繋いで奈落の地の底へ飛んだ。 ジャーン… 曲が終わった。 千篇一律のごとく… 僕はその場にバタッと倒れた。 …と、 向こうーの方でもバタッと倒れた人がいた。 「ショウヤ?!」 驚いたハルトの声がした。 ハルトは、ショウヤに駆け寄った。 「なに、どうしたの…」 「…だって…カオルさんが…」 「カオルが…?」 「…僕の手をとって…くれたから…」 「…」 「…なんかショウヤがワケ分かんない事言って、また処理必要に陥ってるー」 言いながらハルトは、 少し困った様子で、僕らの方に近付いてきた。 「…」 「…」 「はぁ…はぁ…」 「あーダメじゃん、処理必要な人しかいなかった…」 3人様とも…倒れるには至らないまでも、 重度の発情状態であるのは明らかに分かった。 「…カオル借りてっていい?」 「…」 3人は、ええー?っていう目でハルトを見た。 「だって、あんた達は、いっつも姦ってんでしょ」 「…」 ハルトは有無を言わせず、僕を抱き上げて… ショウヤの方へ持っていってしまった… ドラムから出てきたカイが、致し方なく言った。 「サエ…ヤらせて…」 「…うん」 何とかギターを下ろしたサエゾウは、 バタっとその場に仰向けに転がった。 そして自分で、自分のズボンを脱いだ。 カイはすぐに、自分のズボンを脱ぎ捨てると、 サエゾウの両足を開いた。 「…カオルみたいに中だけじゃイけないからね…」 サエゾウは、自分のいきり勃ったモノを握った。 「コレもちゃんとイかせて…」 カイは、それを自分の手に受け取りながら… 自分のモノを、サエゾウの秘部に押し付けた。 シルクもベースを下ろして、ズボンも脱いだ。 サエゾウは、そんなシルクを見上げた。 「いーよ、挿れて…」 そう言ってサエゾウは、口を開けて手を伸ばした。 シルクはゆっくり、サエゾウの首元に跨り、 自分のモノを、その口に押し付けた。 「サエに挿れるの…久しぶり…」 「…ん」 そんな感じで、 演奏隊が割と愉しそうに媾っているこっち側で… ハルトは、必死にショウヤの肩を揺らした。 「…ほら、カオル持ってきたから」 「…え…」 「挿れるなり、挿れられるなり好きにしなさいよ」 「…ええっ…」 ショウヤは、必死に顔を上げると、 夢のような表情で…横に寝転がる僕を見た。 「…いいん…ですか?…」 「なんなら手伝ってあげる…」 ハルトはそう言って、僕のズボンを脱がせた。 「…んっ…んん…」 脱がされながら僕は、ビクビクと震えた。 「ショウヤも脱がしてあげよっか?」 「…あっ…ああ…大丈夫ですっ…」 ショウヤは必死に身体を起こして、 震えながら自分のズボンを脱いだ。 「あ…あ…カオルさん…」 そしてショウヤは、 思い切り僕の身体上に覆い被さってきた。 「…ショウヤ…さん…」 僕は力無く…小さい声で言った。 「…伝わり…ました?」 ショウヤはガバッと頭を上げて、僕を見下ろした。 そして、泣きそうな顔で言った。 「…カオルさんが…僕の手を取ってくれました…」 「…」 僕は、微笑みながら、小さく頷いた。 そして安心した表情で…再び目を閉じた。 よかった…ちゃんと伝わったんだ…

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