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PV撮影に向けてのリハ(4)

「…ショウヤさんのが…欲しい」 ちゃんと伝わったのが嬉しくて… 僕は思わず、そう口から出てしまった。 「…」 ショウヤはそれを聞いて、 しばらく固まってしまった… 「…カオルさん…」 と、感極まった風に…また泣きそうな声で言った。 「…僕なんかでいいんですか?…」 「ショウヤさんに…挿れて…欲しいんです…」 僕はまた少し目を開けて… 力無く手を、ショウヤの顔に伸ばした。 「…」 彼は意を決した表情で、 震える手で僕の両足を開いた。 「…ああっ…」 僕は、これから受容れるショウヤのモノを想像して うっかり声が出てしまった。 そんな僕の様相を見て…更にいきり勃ったモノを、 ショウヤはゆっくりと、僕の中に押し入れてきた。 「…んっ…は…あっ…」 それは、キツく…気持ち良く… 僕の内側をジンジンと刺激してきた。 「はっ…ああっ…あっ…」 僕は、ビクビクと身体を震わせた。 「あああっ…カオルさんの…すっごい…気持ちいい」 ショウヤも息を荒げて、身体を震わせていた。 僕の中で彼のモノが、ビクビクと脈打って、 それがいちいち僕の快感を波立てた。 「…出して…いいですか…」 ショウヤが、たまらない表情で言った。 「…僕も…出ちゃい…ます…」 僕はもう、目を開けていられなくなっていた。 ショウヤは、ジワジワと感触を味わうように、 ゆっくり腰を動かした。 「はあっ…ああ…あああっ…」 そして気持ち良さそうに、声を上げた。 そのジワジワが、ものすごく気持ち良くて… 僕は、そのまま一気に昇り詰めてしまった。 「…んんっ…はっ…あああっ…」 ビクビクっと身体を大きく震わせて… 僕は絶頂に達し…吐き出した。 「はあっ…カオル…さん…」 それを見たショウヤは、より一層息を荒げた。 そして彼もまた、大きく身体を硬直させた。 「…はあっ…あっ…んんんっ…」 その瞬間、僕の中に… 生暖かい感触が広がった。 「…はぁ…はぁ…」 余韻に震えながら… 僕はまたショウヤの顔に手を伸ばした。 「…きっと…」 彼の頬に触れながら、僕は、息絶え絶えに言った。 「…もっと伝わるように…なったと思います…」 「…っ」 それを聞いてショウヤは… ガバッと僕の身体を抱きしめた。 「…カオルさん…」 僕は、そんなショウヤの頭を両手で持ち上げた。 そして、彼のくちびるに…口付けた。 「…んっ」 「…アレはアレで、ご本人プレイなのか…」 「ねーなんかイイ感じんなってるー」 「やっぱあいつ、ちょっとズルいよな」 早々に処理し合い終えた3人様が… いつの間にやら、カウンターに座り、 呑みながら見学していた。 ゆっくり口を離したショウヤの目からは… やっぱり涙が溢れていた。 「…ショウヤさんて…泣き虫なんですね…」 言いながら僕は、 その涙を…くちびるで拭った。 「…っ」 逆効果だった… ショウヤの目から、拭い切れないくらいに もっと涙が溢れ出てしまった… 僕はショウヤの背中に手を回し… ポンポンと、宥めるように優しく叩いた。 そうしている間にも、僕の中で… 彼のモノが、余韻にピクピクと脈打っていた。 「また泣かせてるし」 「…宥めてるし…」 「いいなー俺もあんな風にされたいー」 しばらくして、ようやく落ち着いたショウヤは、 ゆっくり僕の中から引き出した。 ハルトがティッシュを渡しながら言った。 「やってあげよっか?」 「ああっ…いや…大丈夫ですっ…」 ショウヤは覚束ない手付きで、 僕の身体を拭いてくれた。 ハルトは、僕にもズボンを渡してくれた。 「起きれる?」 「…はい…」 ハルトさんって、すごく面倒見が良いんだな… そんな事を思いながら… 僕はゆっくり起き上がって、ズボンを履いた。 そして何とか立ち上がり…カウンターに向かった。 「はい」 カイがハイボールを出してくれた。 ショウヤも何とか復活して、カウンターに座った。 カイは、ショウヤにはレモンサワーを出した。 「…」 ショウヤは、また何か…泣きそうになっていた。 「…カイさんは僕の好きなの覚えててくれるし…カオルさんは優しくしてくれるし…」 すっかり涙腺が緩んでしまったショウヤは、 またも、涙を溢しながら言った。 「…僕は…このバンドが、本当に大好きです…」 「…そんなに言ってくれてありがとう」 カイは、ちょっと困った風に… でも嬉しそうに言いながら、ショウヤの頭を撫でた。 それを見て僕は…日頃の恨みを込めて、 ここぞとばかりに言ってやった。 「あーあ、カイさんが泣かせたー」

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