247 / 398

空腹のサエゾウ(3)

「美味かったーごちそうさまー」 結構な量あったのにな… キレイサッパリ食べてしまった… 「サエさんって…ホントによく食べますよね…」 「お前に言われたくないー」 僕らは…空いた食器を、キッチンに運んだ。 残りのハイボール缶を飲みながら…僕は食器を洗った。 …と、またも、後ろから…サエゾウが僕の背中に抱きついてきた。 もうー 思いながらも、何とか手を動かし続ける僕の肩に…彼は顔を埋めて言った。 「ありがとねー」 「…っ」 サエさんって…何かズルいな… そんな優しい言葉に、胸をキュンとさせながら…僕は思った。 しばらくすると彼は、シュッと僕から離れて、向こうの部屋に行ってしまった。 …無理やりするんじゃ無かったのか ホッと半分…残念半分な感じで…僕はそのまま食器を洗い続けていた。 「終わったらこっち来てー」 「…」 向こうでサエゾウが言った。 全ての食器を洗い終えて…僕は、水道と蛇口をキュッと閉めると、手を拭いて、声のした方へ行った。 「ふふふーん」 さっき届いていた段ボールが、開けられていた。 「…!!!」 「メッチャちょうど良かったー」 「サエ…さん…それは…一体…なんですか…」 その段ボールの中から…怪しげな、黒いグッズの数々が…顔を覗かせているのを見て…僕は、震える声で訊いた。 「ちゃんとしたやつー」 サエゾウは、嬉々として…その黒い色々を引っ張り出した。 「…っ」 僕は思わず…2〜3歩後ずさってしまった。 「うーん…どうやって使うんだ、これー」 ブツブツ言いながら、彼は次々と現れる怪しいグッズと、取説を見比べていた。 「…」 「ま、いっかー」 サエゾウは、シュッと立ち上がると…逃げ腰な僕の腕を掴んで、自分の方へ強く引き寄せた。 「や、やめてください…」 一応悪あがきをしてみたものの… 敢えなく僕は、無理矢理に…その怪しげな手枷で、両腕を後ろで拘束されてしまった。 「サ…サエさんっ…」 「足は脱がせてから付けた方がいいのかなー」 またもブツブツ呟きながら…彼は、ジタバタする僕の…ズボンを脱がせた。 「…っ」 そして両足首に足枷を装着した。 「これを…後ろで繋げられんのかー」 既に自由の効かない僕の身体を、ゴロンとうつ伏せにすると…彼は、その手枷と足枷を、後ろで繋げていった。 「やだ…サエさん!」 「あーこれも付けるかー」 「やめて…サエさん…んっ…」 哀願する僕の頭をしっかり押さえて…サエゾウは、更に僕の口に、口枷を巻いた。 「んんっ…んっ…」 最後に僕の首に首輪を付けて…彼は、僕の身体を抱き起こして、自分の前に座らせた。 「よっしゃー完成ー」 下半身裸の状態で…手足を後で拘束され…口枷をはめられ…首輪に繋がれた僕を見下ろして…サエゾウは、それはそれは満足そうな表情になった。 「おっと…撮影撮影ー」 そう言って彼は、自分のスマホを取り出して…カシャカシャと、そんな恥ずかしい姿の僕を、写真に収めていった。 「…っ」 「あれー勃っちゃってるー?」 そんな嗜虐的な状況に置かれた僕の身体は…徐々に、ジワジワと…熱く疼いてきてしまった。 「…んんっ…」 僕は、顔を歪めながら…ビクビクと震えた。 サエゾウは、ニヤっと笑いながら…僕の身体を、そこへ押し倒した。 「…んっ…んっ…」 ゆっくり僕のシャツを捲り上げて…両方の乳首を露わにさせると…彼は再び、僕にスマホを向けて、シャッターを切った。 「折角だから色々使おうー」 言いながらサエゾウは…何だか羽のようなフワフワした物が付いている棒を取り出した。 そして、それを使って…僕の首から乳首にかけてを撫で回した。 「んんっ…んん…」 その独特なソフトな刺激に…僕は身体をビクビクと震わせた。 「気持ちいいんだー」 すっかりいきり勃って、ビクビクと尖を濡らした僕のモノを見下ろして…面白そうに、脇腹やら太腿やらもそれで撫で回しながら…彼は、もう片方の手で、僕の乳首を愛撫してきた。 「…んんんっ…んんん…」 それは、嗜虐的快感によって、いつも以上に感度の上がった僕を、一気に極点へと突き上げた。 「…んっ…んんっ…」 敢えなく…僕のモノから、愛液が噴き出した。 「イっちゃったー」 嬉しそうに、サエゾウは僕の身体をいったん拭いてから…またも、何やら怪しげな道具を取り出した。 肩で息を上げる僕の目の前に…彼はそれをチラつかせながら、いやらしく言った。 「これも使ってみるー?」 「…!!!」 それを見て僕は、ブンブンと首を横に振った。 「答えは聞いてないけどねー」 「…んん…ん…」 僕は泣きそうになりながら、身を捩った。 残念ながら…もちろん強行だった… 「どんな風になっちゃうんだろー」 ニヤニヤしながら…呟きながら… 彼は、僕の秘部に…その怪しい道具を押し付けた。 「んっ…んっ…」 それは鈍い音を立てて…振動しながら、僕のそこを刺激してきた。 「んんん…っ…」 僕は大きく首を横に振った。 サエゾウは… 容赦なくそれを、僕の中にグリグリとねじ込んだ。 それは、あっという間に、僕の絶頂ポイントに到達すると…その振動で、何度も何度もそこを刺激した。 僕は、痙攣するように…ビクビクと震え続けた。 「んん…んんん…」 口枷を嵌められて…声にならない呻きを漏らす、僕の口元からは…唾液が滴り落ちた。 「めちゃくちゃエロいー」 サエゾウは、そんな僕を見下ろして、それはそれは面白そうに…とても悪い顔で笑いながら…更にさっきの羽で、僕の身体を撫で回した。 「…っ…んっ…」 僕の身体は…何度も何度も押し寄せる、怒涛のような快感の荒波に飲まれ続けた。 本当に、おかしくなってしまうんじゃないかと思うくらい…気持ち良かった。 ほどなく…まるで天にも昇るような感覚で… 僕の意識は、遠のいていった。

ともだちにシェアしよう!