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下見(4)
「…はぁ…あっ…」
散々ハルトの指で乳首を愛撫された僕は…
湧き立つ快感に、顔を歪めながら…ソファーにもたれかかっていた。
ハルトは、そんな僕の顔を押さえると…いつものように、アイラインを引いていった。
「目…瞑っててね…」
「…んっ…ん…」
ハルトの息づかいも、荒くなっていた。
カシャッ…カシャッ…
「ハルトさん…すごくエロい顔になってます…」
「…ふふっ…そう?」
「…ん…ん…」
目を瞑った僕は…酔いと、既に身体中を駆け巡る快感の波とで…まるで眩暈を起こしているように、頭の中がグルグルしていくのを感じていた。
ほどなく、アイラインを引き終わったハルトは、目を閉じたままの僕を、その場に押し倒した。
そして…僕のズボンを脱がせた。
「目…開けてもいいよ…」
そう言われて…そっと目を開けてみると…僕を見下ろすハルトの手には、口紅のパレットと筆が握られていた。
「…っ」
彼は、その筆で…
半開きな僕のくちびるを…少しだけなぞった。
「ここも…少し塗ろうか…」
言いながら彼は、パレットの中の、淡いピンク色を筆に付けると…それを僕の乳首にそっと塗り付けた。
「はぁっ…あっ…あああっ…」
その…敏感な部分を小さい筆になぞられる感触に、僕は大きく身体を捩らせた。
「ふふっ…気持ちいい…?」
囁くように言いながら…ハルトは、何度も何度も…左右の乳首を交互に色付けていった。
「あっ…ああっ…んんん…」
たまらないほどに、気持ち良かった。
ジーー…
いつの間にか…
ショウヤのカメラが、動画に切り替わっていた…
「…ヤバい…もっと可愛くなっちゃいました…」
息を上げながら、ショウヤが言った。
「…ん…あっ…は…ああっ…」
そんなショウヤの呟きと、動画に撮られているっていう嗜虐にも刺激されて…僕の身体中を荒げる快感の波は、一気に極点へ向かって突き上げられていった。
「ああ…ココも…塗る?」
言いながらハルトは…今度はその筆を、ビクビクといきり勃った僕のモノの、濡れた尖にそっとあてた。
「はああっ…ああーっ…」
その瞬間…僕は、愛液を吐き出してしまった。
構わずハルトは、ドロドロになった僕のモノを、そのまま筆でそっと撫で続けた。
「はぁ…はぁ…んっ…ああ…」
その感触は…余韻で息の上がった僕の身体に、畳み掛けるように…閃光のような快感を湧き上げていった。
「…あ…はぁっ…」
ビクビクと震え続ける僕の…モノをひと通り撫で終えたハルトは…今度はその筆を、僕の秘部へと滑らせた。
「んんっ…あっ…」
丁寧にそこに筆で撫でながら…彼は、もう片方の手で、僕の片足を大きく広げた。
「…そこも、綺麗なピンクになっちゃいました…」
カメラを構えて、こっち側に回ってきたショウヤが言った。
「可愛いだろ?」
「…すごく…可愛いです…」
「…っ」
あーもう…
この人たちのテンション…オカシ過ぎる…
思いながらも、僕はまた…着実に、身体中をゾワゾワと侵食していく…快感の渦に飲み込まれていった。
ハルトは筆を置くと…自分のズボンを脱ぎ捨てた。
そして、僕の両足を開いた彼は…ピンクに染まった僕の秘部に、いきり勃った自分のモノを押し付けると…ゆっくりと僕の中にねじ込んできた。
「は…あっ…あ…」
その刺激は…いっぱいになった僕の快感を、すぐに出口に向けて押し上げた。
「…あっ…んんっ…ああ…」
彼のモノが、奥まで到達…するかしないかのうちに、僕は再び愛液を吐き出してしまった。
ビクビクと…僕は息を上げた。
「はぁ…んっ…ん…」
それでも、僕の快感は収まらなかった。
ハルトが小刻みに腰を揺らすたびに、僕はまた、ポイントを刺激され…そこから湧き立つ快感は、何度も僕を突き上げて止まなかった。
震えながら…僕は、朦朧としてきた。
そんな僕を見下ろしながら…ハルトは口紅のスティックを手に取った。
そしてその紅い色を自分の指に取ると…震える僕のくちびるにそれを塗りつけた。
「…んん…」
僕は力無く、口を開いた。
朦朧としながら…僕は、そっと舌を出して…そのハルトの指を舐めた。
「…っ」
その瞬間…僕の中の彼のモノが…大きく脈を打った。
たまらないような表情のハルトは、息を荒げながら、今度は自分のくちびるに、それを塗った。
そしてその…自分のくちびるの紅い色を…押し付けるように…僕に口付けた。
「…ん…んん…ん…」
口付けながら…また何度も奥へ突かれて…
僕はもう、おかしくなりそうだった。
ほどなく、生温かい感触が…僕の中に広がった。
「はぁ…はぁ…」
息を上げるハルトは、すぐに僕の中から自分のモノを引き出した。
息付く間もなく、立ち上がったハルトは…すぐ脇に立っていた、ショウヤのカメラを奪うように取ると…また、いやらしい口調で言った。
「ショウヤ…お待たせ…」
「…」
ショウヤは…僕を見下ろして…ニヤっと笑った。
それは…
完全に、あのヤバいスイッチが入った笑顔だった。
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