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怜央編 第五話

よし、この子の体を洗おう さすがに寝てる時に体を弄るのは、今後の信頼に関わるよな 髪の毛を洗った時に、この子の顔を見た いつもは、前髪で隠されてるから、ちゃんと見たことがない 眠ったままだが、幼さが残る綺麗な顔立ち この綺麗な顔立ちだと色んな人に絡まれたりするから、これは前髪で顔を隠しておいた方がいい むしろありがたい さすがに、湯船に浸かるのは危ないということで、髪の毛を乾かしてベットに運んだ 眠り姫みたいだな さ、仕事するか この綺麗な顔を見るとやる気が湧いてくる これも、運命の番の力なのか? 自分が頑張らないとという気持ちになる 出会えて良かった、ありがとうという気持ちで頬にキスした そして、おやすみ よし、仕事だ 俺なりに集中してるつもりなんだが運命の番がずっとでてくる 浮かんでくるのは運命の番の好きな食べ物は、嫌いな食べ物はあるのか 好きなことは、嫌いなことは、とか全て聞きたい ダメだ ぐ、具合でもわ、悪いのかもしれないし 夜ご飯シェフに頼んで持っていこう インターホンがならないように外で待つ 「あ、あのぉ~」 「ん?」 「お届けに参りました」 「おう、ありがとう」 「えっと、、、」 「じゃあ、遅い時間に悪かったな」 あの子がお腹すいて待ってるかもしれないからそそくさと部屋に行く ガチャ ベットを見ると、もこっと布団が起き上がってて ん?となったが、お腹でも痛いのかもしれないと思い、布団をトントンと叩く 「大丈夫か?具合でも悪いのか?」 「大丈夫です」 と曇った声が聞こえた 「そうか、夜ご飯食べれるか?」 あっ、思い出した 「そうそう、抑制剤飲んでるからご飯食べた後ぐらいにまたくると思う」 それを言っても頷くばかりで布団から出てこようとしない はぁ~ 「それより、ベッドから顔をだしてくれないか?」 少し、間を置いたあとまた布団の中でコクと頷き起き上がってくれた 運命の番は起き上がった瞬間、お粥に目がいったようだ 目が輝いて、早く食べたいと言わんばかりの顔 そんなに可愛い顔されたら食べさせてあげたくなる だが、だんだんこの子の顔は曇っていく また考え事してるのか ほか事考える暇があるなら俺のこと考えてくれよ運命の番が目の前にいるんだぞ? この子の顔を見て俺まで辛い気持ちになる この子はこのお粥をあげたら少しは考えずに美味しいって笑顔を見せてくれるか? きっと見せてくれるはずだ 「お粥食べるか?」と聞く ゆきは、ぽカーンとしながら「えっ、それ僕のなの?」 何を当たり前のことを聞いている と答えたくなったが、その言葉を飲み込む 俺の言い方ではこの子を傷つけてしまう 無意識だが、言い方がどうやらきついようだ グッと抑えて「そうだが、誰のものだと思ったんだ?」 「えっ、怜央さんのものだと」 なぜ俺のものになる 元気がないのは君の方だろ 「えっと、怜央さんのと思って、、、」 また、さん付けだ 「そんなわけないだろ、あと、さん呼びは無しなのと、敬語も無しだ」 それを言ったらなぜか顔が赤くなっていた あぁ~ヤッてる時に言ったから赤面しているのか さん付けのお仕置きとして意地悪に 「うん?顔が赤いが大丈夫か?」と聞いてやった かぁぁぁとまた顔が赤くなっていたが 「はい、大丈夫です」と答えた ですと答えた瞬間、不意に「敬語も無しだと言っただろ」と答えてしまった この子は困惑しながらも 「はい、あっうん!」 と答えてくれて安堵した 「それでいい」と答え、お粥を適量スプーンに乗せ、運命の番の顔に近づけた

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