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家を出てから 第十二話
ぴよぴよと元気な鳥のさえずりが聞こえ、窓から差し込む光で、起きた
「んーっ、よく寝たぁ~」と言いながら起き上がり、背伸びをした
今日の予定は、、、
大学の講義に、サークル見学
講義はつまらないけど、サークルは楽しみ!
ん~でもまだ、眠たい
寝ちゃってもいいかなぁ~
ダメだ!ダメ!と自分にムチを打ち、大学の準備を始めた
バイトを先日やめた、ゆきには、ご飯は貴重だ
ここで朝ごはんを抜くか、食べるか、冷蔵庫に温存してあるおにぎりを見る
やめよう。餓死する寸前のところで食べる
今日は、、、ともう一度おにぎりを見る
ダメ!と自分に言い聞かせ、冷蔵庫に再び閉まった
もう一度、冷蔵庫を見た
そんな不甲斐ない自分に嫌気がさした
自分で決めたことも守れないなんて、、、
だ、だから、れ、れおさんに、、、
左右に首を振り、怜央さんを頭の中から消した
こんな考えている時間はない
早く着替えないと、、、と急いで準備して家を出た
大学に着き、講義を悠羽と受け、とうとう、サークルの見学日
実は、このサークル
オメガと、アルファと、上流階級、お金持ちのベータだけのサークルだったらしい
まさか、俗に言うヤリサー!?
悠羽にヤリサーかどうか聞く「ゆ、悠羽、も、もしかしてだけど、変なサークルとかじゃないよね?」
「ん?変なサークル?」と呑気に言っている
「だから、なんかヤリサー?って言うの?そんなところじゃないよね?」
「あぁ~、ヤリサーとかではないよ、金持ちの集まりみたいな?」
「僕は、誘われてBBQとかパーティーとかやってるみたいだがら、楽しそうだなぁ~って思って」
「だから、ゆきに紹介したんだけど、、、合わなかった?」と不安そうに聞いてくる
「ん~ヤリサーじゃないならいいや」と、少し苦い顔をしながら悠羽に答えた
「うん!そういうことは一切しないってサークルのリーダーが言ってた」
「一応、普通のベータも入っていいみたいだし」
「金が有り余ってるからそれで青春しよ~みたいな感じだと思うよ」
「そうなんだ!納得!」ま、リーダーが言ってるなら信用しても良いよね
「んでんで!着いたよ!専用サークル棟!」
「専用!?」
「そうそう!ここのリーダーさん?がさ、多額のお金を大学に払ってるからさ、ここの棟は、金持ちサークルの専用の棟になったわけ」
「へぇ~やっぱお金持ちは違うね、すごい!」
「よし!入ろ!」と中に入った
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