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家を出てから 第二十話

やっぱり、日本食好きだなぁ~ なんたって、お寿司、うどん、お米どれも美味しいと思いながら食べる ん~美味しい~ そんな美味しい料理を食べているのに、さっきから視線が痛い 悠羽に髪をセットしてもらったからだろうか... だけど、鏡で見る限り、変な髪型と化粧はしてなかったはず! もしかして、僕が髪をあげてこんな不細工を晒しているからだろうか そう思いながら前髪を触る せっかく悠羽に髪をセットしてもらったけど、元に戻した方がいいよね。こんなに視線を集めてるんだもん そう思い、ドアへ向かおうとした瞬間声をかけられた 僕はその声にびっくりしてしまって体がはねた 「ねぇねぇ~」と気持ち悪い声で喋りかけてくる 無視してドアの方へ行く そしたら、腕を捕まれ「どこにぃ行くのぉ~」 僕は困惑と恐怖で足がガクついている 「君さ~今何歳かなぁ~」と僕の顔を見ながら言ってくる 僕はその人が怖くて顔をあげられない ど、どうしよう と思っていたら、悠羽が来てくれた 「おっさん!」 「お、おっさん!?」 「その子の手離して!」 「なんでよォ~」 「この子!運命の番いるから!その人になにかされちゃってもいいの!?」 と言ったらそそくさと逃げて行ってしまった 「ゆき!大丈夫!?」と心配そうに僕の体を見た 「やっぱり、髪をあげない方が良かったな」とボソッ悠羽が言ったがゆきには腕を掴まれた恐怖で聞こえていなかった 「と、とりあえず、ゆき!一緒に手を洗いに行こ!」 「う、うん」と答え、一緒に手洗い場に行き、掴まれた所を洗う 掴まれた気持ち悪さが拭えない ゴシゴシ洗う それでも気持ち悪い。触れた瞬間が残っている。僕は腕が真っ赤になるまで洗った い、痛い その後、手洗い場を出ると悠羽になんでこんなんにするまで洗ったの!?と怒られてしまった はぁ~今日は最悪の日だ 悠羽には怒られるし、変な人には会うし、もう懲り懲りだ。 とりあえず、悠羽にパーティー会場に戻ろうと言われたので一緒に戻る 入ったら、みんな、前方の方に集まっていた 僕達は囲われた後ろの方から見る 人だかりで見えないけれど、隙間から覗く ん~んっ? そこに立っていたのは見覚えのある髪型、顔だった 僕は信じられなくてもう一度その人の顔を見る もう一度見ても変わらなかった 一番会いたくなかった人 運命の番、怜央さんだった

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