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家を出てから 第二十四話
「あなたのことが嫌いなんです。」と怜央さんに向けて言ってしまった
怜央さんの顔が見れない、胸が苦しい
好きな人を傷つけてしまった
怜央さん、ごめんなさい
でも、もっと好きになって傷つく前に...
これしか方法がなかったんです
こんな僕を許してくださいと心の中で告げ、走り出した
僕が走り出しても、怜央さんは止めることはなかった
僕から嫌いって言ったのに...
あれ?前が見えないよ
ぼやぼやする
おかしいなぁ~
もう、怜央さんと喋れない
苦しいよ
怜央さんとのキスもできない
あぁ~なんで嫌いって言っちゃったんだろ
なんで好きって言わなかったんだろ
後悔しかない
でも、あなたは雲の上の存在
こんな身分差の恋、ドラマでしか結ばれないんだ
そして、ゆきは涙を流しながら、駅に着いた
電車では変な目で見られたけど、涙が止まらなかった
家に着いてもそれは変わらない
自分から振ったんだろ!怜央さんこそ泣きたいんだよ
でも、2人は違う道に進む
決して、交わることの無い運命
ゆきは気分が晴れないまま毎日過ごしていた
今は、レポートに追われている最中
僕はあれから、食べ物が喉に通らず、どんどん痩せていくばかり、それで悠羽を心配させたこともあった
だけど、こころにぽっかりと穴が空いてしまった
はぁ〜自分で嫌いって言ったのに...どこまで最低なんだか
最近はため息ばかり着いてしまう
そんなことを考えていたら、「ドンドンドンドンドン」と強くドアを叩く音が部屋中に響き渡った
ん?誰だろと思い、ドアを開けた
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