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家を出てから 第三十二話
「それより、話そうか…契約について」
「は、はい」
あっ、机無い
ダ、ダンボールだ
はぁ~言い逃れができない
貧乏ってバレたくなかったのに…
とりあえず、ダンボールを囲って話をする
怜央さんの気遣いなのかダンボールについては話題にならなかった
ちょっと苦い顔はしてたけど
「ゆき、この紙を読んでハンコを押してくれればいい。ただそれだけだ」
「はい…」
内容はっと、
すごい小さい文字…
要は、
1.家事や掃除してね~家事しなくても給料は貰えるよ~
2.ご飯は一緒に食べる
3.一緒のベットで寝る
4.絶対に、住み込み
これを読んでいくつか疑問点はある
まず、家事しなくても給料貰えるってどういうこと?
それとなく怜央さんに聞くことにした「ここの、給料は家事をしなくて貰えるってどういうことですか?」
怜央さんは自信満々に「そういうことだが?何か問題はあるか?」
ありまくりだけど、自分がきちんとすればいいだけの話だもんね
一緒のベットで寝るってのもちょっとおかしいとは思うけど…悪い条件じゃないし…
いっか!
「あっ、そういえば」
「なんだ?」
「ええっと、ハンコを持ってなくて…」
「そうか」
「朱肉は持ってるから人差し指で押してくれればいい」
朱肉を借りて契約を完了した
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