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家を出てから 第三十一話
もっと、頭を強く打っておけば死ねたかも…
ゆきはずっとあの男性と会ってお礼がしたかった
憧れだった運命の番の怜央さんとも会えたし、その人がいなかったら死んでたと思う
いつか、会いに行こ
それより、「グゥーーー」とお腹の虫が言ってるので、ご飯にします!
あっ、そういえば怜央さんところで働くの住み込みって言ってたような~
ということは、最後のご飯か!
じゃあ贅沢してもいいよね!
そう思い、ワクワクしながらスーパーに行く
ちゃんとセール中にね!
豚肉を買いたい気持ちはあるけど…高い
300円って…おにぎり4個ぐらい買えちゃうよ
4個は言い過ぎ?
贅沢しようと思ったけど諦めるかぁ~
けど、ジュルリ
でも…
ヨダレと空腹には勝てず、買ってしまった
久しぶりのお肉ちゃん!
野菜を切って、お肉と一緒にフライパンに!
野菜炒めみたいにして食べる
「ん~美味し~」
これはご飯3杯行けそう!
だけどお米ないから我慢!
「ふ~、お腹いっぱい!ご馳走様でした!」と言い
明日の準備、お風呂に入って、就寝した
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ピピピピ ピピピピ
目覚ましの音で起き、朝ごはんはおにぎり1つを食べ、家を出た
大学に着くと、悠羽が居て昨日のことを話した
話しても、話しても、何か考え事をしていて、不思議だったけど全て話した
どうしたんだろう
講義も無事終わり、帰宅途中
今、家に帰ったら…怜央さんが待ってる
行きたくない気持ち半分、行きたい気持ち半分
怜央さんのこと嫌いではないけど、会うと、どうしても自分が惨めになってくる
こんなイケメンが僕のことを好きになるはずがないからね…
今は1歩後で歩くしかないけど、隣に並べたらなぁ~
って、なんて馬鹿なことを考えているんだ僕は!
そう葛藤していたら家に着いてしまった
鍵を入れ、ドアを開けようとするけどあかない
ん?もう1回鍵を入れ、回すと開けれた
ありゃ?僕、鍵閉め忘れてた?
あぁ~ほんとに馬鹿だ
「はぁ~」と溜息をつき、部屋に入ると人影が見えた
ま、まさか泥棒!?
いや、盗むもんも無いし
人影が振り返ってこっちを見てくる
すると人影が喋った「ん?ゆきか?」
その声は怜央さんだった
安心した~
そ、それより「な、なんでいるんですか!?」
「ん?鍵が開いてたから」
やっぱり、僕の閉め忘れ
「それより、話そうか…契約について」
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