「では、早速だが俺の家に来てもらう」 「は、はい…」 「荷物は準備してあるか？」 あっ、忘れてた… でも、怜央さんにとってはゴミみたいなものしか無いし 食器だって怜央さんの家にあるわけだから… 服を持ってこればいいか 「ちょ、ちょっと待っててください。すぐに準備します」 タンスを開けて、10着しかない僕の服をカバンに詰める あとは…無いかな 「怜央さん、準備出来ました」 怜央さんの顔を見た瞬間、横目で布団があることに気がついた 「怜央さん布団はどうしましょう」 「ん？捨てる。それしかないだろう」 「あっ、はい…」 「では、先に車に乗っているな」と言い出て行った この部屋ともおさらば 最後にこの部屋にありがとうと感謝を伝えて、家を出た 家を出ると、かっこいい車の中に怜央さんが運転席に乗って待っている ぼ、僕はどこに乗れば… 車の周りで慌てふためいていると怜央さんが車から降りてきて、助手席のドアを開け、どうぞと言ってくれた それだけで世のオメガや女性は死にそう もちろん、僕もキュンってなっちゃった 僕は怜央さんにありがとうございますと言い助手席に座った 座った瞬間にふかってして、座っただけで寝れそうだった そして怜央さんも座って、運転し始めた 僕はふかふかの椅子に興奮しながらも、怜央さんの横顔をバレないようにじっと見つめていた 横顔もイケメンだなんて…ずるいよ あっ、会話しないと… 「れ、怜央さん、わざわざ会社をお休みし迎えに来てくれてありがとうございます」 「あぁ、ゆきのためなら何でもするよ」 かっこいい、でも、やっぱり僕がこの人の運命の番なわけが無い なんか、もっと僕の運命の番はドジでマヌケぽい人？ それじゃあどっちもドジでマヌケだからダメだ でも、そう言って貰えて嬉しいな 東京の栄えた通りにある、怜央さんのマンション いや、億ション？ 怜央さんのマンションが見えてきた！ 怜央さんのとも限らないけど…なんて言うかわからないから… そんなことを考えていると怜央さんが口を開いた