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契約 第二話
怜央さんが口を開いた
「俺のこと嫌いか?」
直球の質問で少し戸惑ってしまった
しかも、僕嫌いって言ったのに怜央さんと全然離れ離れになってないし
ここはどう答えるべき…
助けてくれて好きになりました!とかはちょっと、いやだいぶ違う気がする
ん~って迷っていると怜央さんが言った「これからもっと嫌いになるかもしれない。ただ許してくれ」
これからもっと嫌いになること…
考えても考えてもわからなかった
神妙な面持ちで「これしか方法が無かったんだ」と言い、気まずい雰囲気のまま怜央さんの家に着いてしまった
駐車場に行き、ドアを開けようと思ったら待っててくれと言われ、怜央さんがドアを開けに来た
自分で開けれるけどなぁ~
ま、いっか
その後2人で一緒にマンションに行き、気まずい雰囲気のまま部屋に着いてしまった
ふぅ~と心を整え、部屋に入った
部屋に入った途端、怜央さんが腕を掴んで来て、キスをしてきた
な、何してんの!
「んっ...クチュッ、んふ…」
やっと離れた
「な、何してるんですか!」
「契約に従ったまでだ」
「け、契約!?」
「おかえりのキスとただいまのキスをすると記載されていた」
「ふぁ?」
「ゆきがきちんと書類を見ていなかったからだ」
「他にもエッチな特典が盛りだくさんだ」
そ、そんな特典いらないよ!
「エッチなゆきには持ってこいの特典じゃないか」
その特典とやらはもういいや、「そ、それより契約書を見せてください!」
「ん?じゃあ座って待って」と言いリビングのソファーに座らされ、怜央さんは書斎へと行った
そ、そんな契約書なら破いてやる!
プンスカプン!
怒っていると、何枚か紙を持ってきた怜央さんが来た
「これだ」と言い僕に渡してきた
ビリビリビリビリ
「こんな契約知りません!」
って言ってももう1枚もう1枚と紙が渡されその度にビリビリ破く
もう、5枚ぐらい破っただろうか…
というか、どんだけ予備があるの!
それに怜央さんが止めない理由もわかんないし
「ゆき、ごめんな…例え、コピーした契約書も契約書も破ったらエッチなことをしないといけないんだわかるか」
と少し笑いながら言ってきた
「ゆきは面白いな、まんまと俺の作にハマって」
「普通、なんか思わないのか?」
そう言われてみれば…だけど紙破くの楽しかったし
「思ったけど…楽しくなっちゃった…」
そう言ったらもっと笑われた
「そんなに笑わなくてもいいじゃん!」と怜央さんと逆方向を向き、「プンプン」と言った
怜央さんは「ごめんな笑」と言いながら笑ってる
それは、謝ってんの!?
「もう!」と怜央さんに怒った
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