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新たな出会い

そう言われたが、あまり素敵なアルファに会いたくなかった 僕はあくまで穏便に生活したい 地味で目立たないような… 田舎ではオメガが珍しかったため、いじめられることも多々あった そのいじめが嫌で田舎から上京してきたのもある だから、僕には目立たないように過ごさなければならないという使命がある! そうこうしてるうちに、オメガの寮に着いたみたいだ 2つ棟があって、片方がめっちゃくちゃ豪華、片方はめちゃくちゃ乏しい感じの棟 ここはお金持ちが通う学校、ならば僕は乏しい棟に決まってる 男性にお礼を言い乏しい棟に向かった 男性に止められることも無く、最後に「素敵な学園生活をね!」ニコッと言われ、僕は寮へと入っていった 田舎育ちの僕は普通の棟でもすご!って思うのに、豪華な棟に行ったら失神しちゃうんじゃないかな~なんて思ったり 男性から鍵を渡されていたので、迷わず鍵に書いてある365室に行った エレベーターみたいなものは設置されていなかったみたいだから階段を登っていく 田舎育ちの僕でもエレベーターぐらいはわかる! けど、階段で行くしかない! 三階まで大変だ! 東京の街をウロウロしていたゆずには体力の限界が近ずいていた 気合を入れ、汗だくになりながらも登りきった 疲れたぁ~ 鍵を刺しこんで開けようとするけど開かない すると中から、「ちょっと待って!」と言う声がした ガチャとドアは開き、中から人が出てきた 可愛らしい小柄な子 「どうぞ、中に入って!」と言われ、遠慮なく中に入った 靴を脱ぎ、部屋を見渡す 2段ベッドに、2つ机がある。ただそれだけの部屋 最低限の部屋な感じ 田舎の開放感的な感じは味わえなさそうだ 「今日からよろしくね!」と手をさしのべられ僕も手を握る 「僕の名前は、翼(つばさ)だよ!よろしくね!」 「ぼ、僕はゆずって言います!よろしくです!」 標準語で喋るの、なんか違和感あるけど何とか言えた 「何そのカタコト笑、可愛いね」 「あっ、ありがとうございます」 「敬語じゃなくていいよ!」 「今日から僕達はお友達!一緒に頑張ろ!」 「は、はい…あっ、うん!」 良かった!お友達できた! 「じゃあ、お部屋の紹介しますか!」 「うん!」 「て言っても、トイレと、お風呂だけどね」 トイレとお風呂の紹介が終わり、荷物を出す 余計なものは詰め込まなかった 私服と、制服…その他もろもろ 整理して、やっと終わった 翼くんに、お茶を出してもらい、話し合った

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