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迷い

幸いにも目は合ってないので発情しなかった でも、どうして、田舎育ちの凡人僕が崇められているほど、かっこいいアルファと運命の番なんだよ おかしいよ! これはなにかの間違え… 運命の番と出会いたいって気持ちはあった けど、僕はこの人と一緒にいることで多分いや、確実にいじめられる そして、トップアルファ… もし、僕がこの人のことを拒んでしまったら…様々な方たちから批判を受け 社会的に抹消されるかもしれない… 僕はただ、平穏に過ごしたい 『そのためには、一条様に会わないことだ』 まだ、見つかってないはず… そうなればどこか隠れられるところ… ト、トイレ 「か、かおるくん…」と小声で声をかける 「ん?何?」 「トイレって今行っていいかな」 「一条様のお話が終わったあとの方がいいと思うけど…」 た、確かに…今ここで立ったら目立つに決まってる じゃあ、下でも向いとくか 一条様のお話が終わるまで、僕は顔を下にして耐えていた やっと一条様のお話が終わり、入学式&始業式も終わった 帰り際も「一条さまぁ~♡」、「蓮様~今日も美しい~♡」 などと声が聞こえた それでも一条様は黄色い歓声を無視していた 見た目通り、冷徹な人だった 人を寄せ付けないオーラみたいなものがある カリスマ性?的な? 一瞬見ただけだけどね その後も急ぎ足で、体育館を抜け教室にたどり着いた かおるくんに食堂行かない?と誘われたが、会う可能もある… 即、寮に帰った 寮には共同のキッチンがあるので、なにかないかなぁ~と食べれるものを探す お米は使って自由だから、お米をおにぎりにして食べる おにぎり2個食べておなかいっぱいになったので部屋に戻る ガチャ 部屋に入るとベットが目に入り、思わずダイブをした「入学式疲れたぁ~」 そして、一条様のことが脳内によぎる まさか、運命の番に会えるなんて… 嬉しい半分、嫌な気持ち半分… 平穏に過ごしたいけど、漫画やドラマみたいな素敵な生活をして見たい気持ちはある つばさくんが帰ってきたら聞いてみよっかな 一条様の名前は伏せて そう考えているとつばさくんが帰ってきた 「ただいま!」 「おかえり~」と言い、出迎える それで今日の出来事を話した 「へぇ~運命じゃん!」 「ん~でも、僕は穏便に過ごしたいし…」 「地獄のクラスで穏便に過ごしたいなんて思わない方がいい」 「だったら、付き合った方がいいよ」 「そしたら、クラス変えてもらえるし」 もう、話すしかないのかも… 「そのね、実は運命の番…一条様なの」 つばさくんは一瞬驚いて、目を泳がせた 「そ、それは言わない方がいいと思う…」 「巨大な組織、ファンクラブがあるから、そのファンクラブを敵に回すってこと」 「一条様は2年生だし、あと2年の辛抱、それに一条様は特別な日以外は休んでるし」 「そ、そうなの!?」 いいこと聞いちゃった!

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