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図書館
ガラガラガラ
図書館のドアを開ける
誰もいないかを見える範囲で確認して中に入った
よぉーし!いい席を見つけるぞ~って、誰もいないから貸切貸切!
明るく日向ぼっこができる窓側?それとも本に囲まれた大きな机の方がいいかな?
どちらにしようかな?
やっぱり、窓側の席がいい!
そして、ゆずは窓側の明るい席に座った
お弁当を机に置いて広げる
やっぱり、自分の作ったお弁当は美味しいし、好きな物しか入ってないからいいよね!
母が作ってくれた時は野菜とか野菜とかしか入ってなかったから、あまり好きじゃなかった
給食なら残せるし!お弁当も残せたけど、怒られるの怖かったなぁ~などと思い出に浸りながら食べ始めた
から揚げに、コロッケ!白飯!
どれも美味しい!
けど、1人で食べるのは寂しいな…。
実はかおりくんは他のお友達とお弁当を一緒に食べているみたい…。一緒に食べる?と誘われたけど、気まずいし…。
学校の探検もしたかったから断った
いつか、かおりくん以外にも友達が出来るといいなっ!
などと考えているとご飯を食べ終わってしまった
「ふぅ~、お腹いっぱい!ご馳走様でした!」言った
さてと!ご飯を食べ終わったら本読み!
大好きな本達に囲まれて本を読まないバカがいるか!
いるかもしれないけど…。バカ呼ばわりは良くないね…。
そして、目につく本を手に取り読んだが、あまり、自分好みの本ではなかった
例え、見つけられなくても本を眺めている時間が好きだ
色んな人生を旅しているようでワクワクする。だから好きな本を探せれないのも別に苦じゃない
だから、たくさんグルグル回って旅をする
そして、いい本が見つかった!
だけど、ゆずの身長では背伸びをしてもジャンプをしても届かない
ん~っと力を込めて手を伸ばす
すると、影に包まれ僕の手の上から覆い被さるように手が来て、僕が読みたかった本を取った
あっ…。僕の読みたかった本…。
僕の好きな本を取ったのは誰なんだろう?と思い、振り返る手前でまた、聞き覚えのある声がした
「後ろは振り返らない方がいい」
それを聞いた瞬間全てを理解した
「また、運命と言うやらだな」
運命…。ここまで来ると本当にそうかもしれない…。
だけど、僕は信じない!
水かけられたことまだ根に持ってるんだからな!一条様!
いや、正確に言うと一条様、経由で水をかけられたってだけだけど
などと考えていると一条様がまた口を開いた
「へぇ~、あらすじを見る限り、運命の番の恋愛小説じゃないか…。」
ギクッ…。ち、違うもん!
「意識してるんじゃないのか?笑」
し、してない!でも後ろを振り返ってしまったら、後戻りはできない
「た、ただ読みたかっただけです!早くその本ください!」
「取ってあげたのにお礼もなしか…。」
「別に頼んで取ってって言った訳じゃないんで!」
「まぁいい。だがな、ある忠告をしといてやろう」
ん?忠告?
一条様は僕の耳に近づいて、こう言った
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