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寝坊
「じゃあさ!明日!探そ!」
「うん!」
バレることもないだろうし、いいよね……。
別にバレてもいいし…。かおりくんなら許してくれそう
まさか……いや、いいや……あの人たちとは違うんだから…
ゆずは気分が晴れないながらに、頑張って一日を終えた
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ピピピピ ピピピピ
ん~、眠たい……。寝よと二度寝をしてしまった
ピピピピ ピピピピ
予備でかけておいたアラームが鳴る
耳元にキーンと響く
うるさいなぁ~と思いながら目を少し開けた
窓から差し込む光が目に入って朝だと知らせてくれるけど、頭がぼーっとしてそんなことには気づかない。
だから、時計を確かめようとする
「えぇ!」
思わず声を出してしまった
起きる時間は7時30分で予定をしていたのに
時計に表示させている時間は7時40分
「お弁当作らないといけないのにぃ!」と大きな声を出してしまったら翼くんが反応してしまった
「ゆず!うるさい!」
「あっ……ごめんね」
しまったァ~大きな声も出してしまった
学校が始まる時間は……8時30分
間に合うかなぁとか思いながらも急いでお弁当、制服を着替え、何とか8時25分ぐらいに着いた
教室が見え「はぁ~」とため息をつく
間に合ったァ~
もしかしたら、間に合わいかもしれないので急ぎ足で歩く
とは言っても、目と鼻の先だ
そして、教室に入り、席に座った
ほっと一安心…。
僕がカバンから授業に使う教科書とか、筆箱を出しているとかおりくんに声をかけられた
「ゆず、今日遅いね~」
「うん…。寝坊しそうになっちゃってさ」
「しっかり者のゆずが寝坊だなんて!」
「しっかり者って……僕だって寝坊ぐらいはするよ」
「確かにね……」と苦笑いされ、チャイムが鳴ったところで会話は終わった
もう、安定になってきたけど、担任の先生は来なかった
僕達も一生徒なのに…。
どうして来ないんだろうと疑問に思っていると、また、かおりくんに声をかけられた
「ゆず、なんで来ないんだろうって思ってるでしょ?」
「あっ……うん」
図星をつかれてびっくりした
かおりくんって妙に鋭いところがあるからな……。
「地獄クラスに何年間?いた僕から言わせてもらうと!」
「当たり前なんですよ!」
「じゃあ!算数とかもわかんないってこと?」
「課題は出されるからさ、教科書見てやるってことしかないよね…」
「週末か、授業終わりにちらっと来て配って終わり」
そんな…。
「ただね?中等部の時はここまで酷くはなかった」
「義務教育に入ってるからね…」
「高等部は先輩たちの言う通り酷い」
「昔からこうなんだよ」
「変えられない事実って言うの?」
そうなんだ…。授業ぐらいはしてくれてもいいんじゃないかなとか思ったけど…。
一条様に頼んだら…。と思い浮かんでしまった
あっ!ダメダメ!
頼りたくない相手だろ?自分よ!正せ!
僕達、地獄クラスをいじめてるんだから!
もう、あんなことには……。
ダメダメ!考えたら!
僕は幸せになるんだ
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