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誰?

ギャー!ギャー!キスしちゃったキスしちゃった… 僕のウブな設定はどこに行ってしまったのだァァ! でも、ファーストキス以来奪われてないし、頬にキスはキスにカウントしないからね!うん… などと葛藤していたら「ゆず?どうしたんだ?」と諭された 「あっ!なんでもないんです!なんでも!早くしますね!」と言い反対側に向かってキスした やっぱり、この条件を呑まなければ良かった…。ご飯我慢すれば良かったかも… でも!後悔しても遅いんだ!キスしてないかキスしてるかは置いといて、これで重箱を無くした刑は免除されたんだから! そして、一条様は立ち上がって僕の方を見る 目が合い向かい合う「ありがとう、ゆず。実はな…」と僕の耳に近づき 「重箱は貰ったから無くしてなんかないぞ」と言われた 「・・・って、えぇ!?なんで教えてくれないんですか?」 「貰ったこと忘れてたから」 「それにしても、酷いじゃないですか!」 「すまない、じゃあお詫びに」と頬にキスをされた 「じゃあ、暗くなってるから気をつけてな」と言われ振り返ってどこかに行ってしまった 僕はキスされた感覚が未だに残っていて熱く、頬を手で触る そのまま頬に手を置き、歩きながら考える。 ひとつ一条様の言葉で不可解というか、不思議な点がある。それは「重箱を貰ったから無くしてないぞ」だ 僕は渡した覚えがない 多少のパニックで記憶にないかもしれないけど、一条様も持っていなかった訳で… そういえば…2人に担がれた時に大事だと思って担がれる時に離したのは覚えてる ということは2人でもない 2人だって僕を襲う時に持ってなかったわけだし… しかも、妙に僕を見つけるのが早かった…。普通は見つけられないだろう けど、一条様のアルファともなれば運命の番が危険に晒されている時、わかるものなのか? オメガの僕じゃわかんない…。かおりくんに相談…ってかおりくん発情期だ じゃあ、翼くんに聞いてみようと思ったらちょうど、オメガ寮に着いた 結構昔の建物なので階段が急…。 なんとか重い腰をあげて登りきった 部屋に入ると翼くんがいて「おかえり~」て元気よく迎えてくれた 僕は自分の部屋を見て安堵しながら「ただいまぁ」と返す 「聞いて~翼くん!今日こんなことがあってね~」と全て今日起きたこと、一条様の不可解な行動について言った 「ん~、ゆず、それ誰かに付きまとわれてるんじゃない?」 「えっ!?ってやっぱりそうだよね~」 翼くんと話してみたら見てる人がいたんじゃないかと僕も思い始めた 一条様と繋がってるってことか…。 思い当たる節がないし…。 誰なんだろう…

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