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ドア
場所はこの前言ってた通り翼くんとアルファさんが知ってたらしいので迷わず着くことができた
僕から見て廊下の右隣に隣に大きく茶色いドアがある
2人はクルッと振り返り「ゆずたん、僕達が入ったら変な目で見られるかもしれないから先行って!」
「えぇ!?僕!?」
「これも罰ゲームも一貫!」と押され、ドアの前に立つ
ドーン!と立ちはだかるドア
ドブとい声で『お主、入るのか?』と今にも言いそう
僕はそんなドアに刃向かうように『あァ!!入るよ!』と心の中で強く言った
『そうか、じゃあ開けてみろ』と言われ、僕はノックもせずに、ドアをちょっとだけ開けた
ちょっとしか開けなかったのは、さすがに怖いし、中でなにか秘密会議してるかもしれないから様子を見ようと思ったからだ
目で部屋の中を見ると、一条様が僕から見て右側にいて、フカフカそうな1人がけの王族が座りそうなソファーに王みたいに座っている
しかもちょっと段差があり、下の人を見下せる感じ
右から左へと目線を移すと、そこには正座し、下を向いてキョロキョロと目を動かしているアルファとオメガが2人ずついた
何か、説教されているぽい?
そのまた、左側を見るとトップ4の3人が椅子に座って正座している4人を見ている
なんとなく状況把握はできたところで一条様が口を開いた
「俺の運命の番が、水をかけられたそうだ。心当たりはないか?」とドスの効いた声?低くて圧だけで人を殺せるんじゃないかレベルで話す
僕と喋る時と違う声のトーン
すると、手前にいたオメガらしき人が「ありません。私には一条様の運命の番も誰か知りません」
それは、そうだ!だってトップ4の一ノ瀬 椿だし…。と思い一ノ瀬 椿の方向を見ると悪魔なのか、すごくニヤニヤしながら見ていた
ひど~一ノ瀬 椿がかけました!って言ってやろうか!
ムキー!まだ怒ってるんだからな!プンプン!と怒っていたらまた、始まった
「じゃあ、次のやつ」と一条様が命令する
「僕もやっていません!一条様、信じてください!」と懇願する
それを無視して一条様は「次」と言う
次の人も「やっていません」
その次の人もやってませんだった
どうするんだろうこの会議
というか、僕が一ノ瀬 椿がやりました!って言えばいいんじゃない?
よし!とドアノブを握り開こうとした瞬間、一条様が「もう、何日も何日もやっている。俺は嘘をつくやつが一番嫌いだ」
「そして、俺の運命の番を汚すことも、誰かの目に触れさせ事も嫌いなんだよ」
「そして、盗み聞きされることもな」と一条様はドアの方を向いた
僕はそれを言われた瞬間、ドアを引き閉じた
でも、逃げたら逆になんかあるんじゃないかと思って、もう一度ドアを開けた
まだ、一条様はこっちを見てくる
もう、こうなったら!と思いドアを開いた
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