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呼ばれた
去っていく翼くんを見ながら、ごめんね、翼くん守れなくて…。さよなら…元気でね…と心の中でお別れをした
翼くんはかえってこれるんだろか…。
ま、アルファさんに任せておけばなんとかなる!
僕はご飯!ご飯!と寮に戻った
制服から部屋着に着替えて、共同キッチンに向かいその他はいつも通り、お風呂に入って寝た
* * *
朝起きると、まだ、翼くんは部屋にいなかった
ありゃ~相当お仕置をされてますな
あぁ、可哀想…
というより!時間やばいかも!と思いいつも通り朝の支度をする
部屋を出て学校に着くとかおりくんがいた
思わず「か、かおりくん!?」と声をかける
すると、振り返って「ゆず~~~」と抱きついてきた
「大丈夫だった?どこか痛むところはない?」と心配すると
「ないよォ」と呑気そうに答える
その呑気さが安心へと繋がり「はぁ~よかった」と胸を撫で下ろした
それから、席に座ってかおりくんと先輩のことについて話す
「かおりくん、先輩とはどうなの?」
「どうなのって普通だけど?」
「付き合ったの!?」
恥ずかしがりながら「…まぁ…」と言われたので驚きつつも「おめでとう!」と祝福した
でも、あの先輩に任せておいて大丈夫かな…とも思うけど…
「ゆずに、話したみたいなこと言ってたから、詳しく言うとね!先輩から発情期中に付き合ってくれって言われたと同時に、過去のこと、今のことを全部話してくれたの…」
「そうなんだ…」かおりくん、
きっとダメージは凄かっただろうな…。僕だって衝撃だったし…
「それから、また1から自分たちの関係を構築するために、1度話し合って恋人から始めることにしたってこと!」
「そうなんだ!なら良かったかな?」
「うん、前より関係が濃くなった感じとか、信頼出来る恋人になった感じ!」
「そっか~」
みんな、それぞれ、アルファについて向き合ってるんだなぁ~
なんて思っていたら、「ゆずくーん!」と聞き覚えのない声に呼ばれた
ん?なんだろうと思い振り返ると、まだ、喋ったことの無いクラスメイトが僕を呼んでいた
かおりくんに「ちょっと待ってて」と言い、席から立ち上がってそのクラスメイトに近づき話をする
「一条様からの伝言ね!俺から伝えるのは騒ぐかもしれねぇから、ゆずを踊り場に呼んできてくれないか?と伝えられましたので」
ん?なんだろう…なんか用事あった?と思いつつ不思議な顔をしていると「大丈夫!ゆずくん!一条様のことは誰にも言わないから!告白の返事とか?ま、頑張ってきて!」と背中を押され教室を出た
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