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勝負
そんな悔しんでる一条様をよそに僕はご飯を平らげてしまった
明日からお弁当の容器変えよっかな…!プラスで持ってきてもいいかも!
けど…太らないかな…プリンを我慢するか、お昼ご飯を我慢するか…
ふむ…栄養も取れるんだったらお昼ご飯増やすのでもいいけど…でも!プリンも捨て難い!
ん~ん~と悩んでいたら「ゅず!ゆず!」
「なんですか?一条様」
「話を聞いているのか?」
聞くわけないじゃん…。だってつまんないもん…ムスッなんて言ったら圧で殺される気がする
「聞いてますよ!」
「じゃあ、さっき言った言葉もう一度言ってみろ」
ひぇっ!!なんだったけ…?
如月グループがどうとかこうとか?
それとも…あの作戦で乗り切るか…
キラキラおめめでうるうるにして上目遣いをする!
その名も!おめめうるうる作戦!
「ゆずぅ~何話してたか忘れちゃったのぉ~てへぺろ!」
「ウグッ…そんなことは通用しない!ゆず!」
ダメ元だったけど怯んでる!!やっぱり運命の番の力ってすごいんだ!
「なんでぇ~ゆず忘れっぽいから忘れちゃうの!」
「可愛くしても無駄だ!ゆず!」
ちぇっ…
作戦その2に移るか…。
「じゃあ、一条様は全部の会話覚えてるんですか?」
「あぁ、覚えてる」
「何時何分とかもですよ!」
「あぁ」とすかしてやがる
そうだった…この人変人だったんだ
作戦その1に戻ろう「一条様…ゆずはそんなに記憶力がないので…一条様みたいにはなれないの…ごめんね、一条様…」
「くっ…ゆず、負けた。降参だ」
なんの勝負かは分からないけど、勝った!やったね!
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