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オマケ

「また仕事サボって!!駄目だろどこへ行くかくらい言わなきゃ!!」 アルファはベータに怒られた。 結婚して3年、毎日怒られている。 まあ実際、アルファは働き者とは言えない。 仕事をサボってどこかで昼寝してるし、店番はしても商品について学ぶ気は全くない。 でも。 いい、とおもっている。 ベータはこの風変わりなアルファを愛していたし、結婚したパートナーなのだ。 人生の最後まで養ってみせると決めていた。 色々あって一緒になったが、誰もがアルファとベータ等上手く行かないと言っている。 だか自分達は愛し合っている。 多分。 多分。 少くとも自分はアルファを愛してる。 そこは間違いない。 アルファだって、少なくとも、自分を嫌いじゃ無いはず。 オメガが嫌いだから自分を選んだんだというのは分かってるけど アルファらしくない、怠け者で、いい加減な、でも、憎めないアルファをベータは愛していた。 色々あった末にだけど。 「すまねぇ。面白そうなモノを見つけてしまってな」 アルファは頭をかく。 猫を一日中見ていたり、海をぼんやり見ていたり、なんなら空を見ているだけで一日を終えられるこのアルファのそういうところを愛しているので、強くは言えないのは惚れた弱みだ。 オレが稼いで、養うし!! オレの隣りでのんびりしてろ!! そうプロポーズしたのはベータだった。 アルファはボカンとした顔をして、笑い。 滅多にみせない子供みたいな笑顔をして。 そしてプロポーズを受けてくれたのだ。 「心配するから。連絡だけはしてくれよ」 ベータは言うが、このアルファに心配はいらないな、とも思う。 アルファの中でも特に大きな身体で、威圧感もすごい。 まあ、それ以外はアルファらしさは何1つないんだけれど。 「気をつける」 素直に謝ったから許した。 「ご飯食べよ」 ベータは言う。 アルファの好物ばかり作ってる。 それはあまりきづかれたくない。 好きなのが自分だけなのが悔しいからだ 夜だって、アルファに鳴かされるばかりで、アルファはどうなんだろうみたいな心配はある。 「気持ちいい。お前を抱くのは最高だ」 そう言ってくれるけど。 嘘をつく人ではないから、そうなんだろうな、と思うしかない。 それに。 このアルファはオメガが嫌いなのだし。 そこに安心してしまう。 「ちゃんと帰ってくる。お前がいるとこがオレのいる場所だ」 そう言われたら、信じるしかない。 働き者のベータは働いた疲れも見せずに、料理を並べ始める。 家事も何もかもを喜んでする。 愛する男を養う位、甲斐性だ、そう思ってる。 くるくる働くベータを何にもしないでソファに座ったままアルファは見つめてる。 海や木や猫よりも。 ベータを見ているのが一番楽しい。 ずっとみてられる。 「さあ、ご飯にしよう!!」 ベータが声をかけたので、アルファは立ち上がる。 テーブルにつき、二人で夕食を食べる。 「愛してるよ」 不意にベータに照れたように言われて、アルファは笑った。 真っ赤になって何もなかったかのようにするベータを楽しげに見つめる。 本当に飽きない。 どれほどオレが愛してるかを知ったなら、お前は逃げてしまうかもしれない。 アルファはそう思う。 この幸せを守るためなら、何人でも殺すし、殺してきた。 だからアルファは自分がどれだけベータを愛してるかは気付かれないように、ベータに愛されることを楽しんでいる。 本当に可愛い。 誰もにも傷つけさせない。 もちろんそれは。 アルファ自身からもだ。 幸せな夕食が始まった おわり

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